第44話
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「………君の”誓い”を心から信じている………また会おう…………」
その様子を見たエステルは慌てて言ったが、剣士はエステルに微笑んだ後光の球になって、エステルが持つ神剣に宿った。
「………………………」
そしてエステルは自分が持つ神剣―――”誓いの神剣”を呆けて見つめていた。
「アアアアアアアアアアア――――――ッ!!」
「って!呆けている場合じゃなかったわ!」
敵の叫びを聞いて我に返った。
「!さっきまで再生していたのに、今は再生されていないぞ!」
「今が勝機です!」
そしてアドルは傷ついたままでいる敵に気付き、シルフィアが叫んだその時!
「やれやれ………勝手にここに来た”彼女”にも非はありますけど、ここで”彼女”を倒すのはルール違反ですよ?」
突如鈴の音がした後、敵の頭上の空中に先ほど現れた剣士の容姿とよく似た魔術師風の青年が妖しげな笑みを浮かべてリース達を見下ろしていた!
「なっ!?ひ、人が宙に………!」
「………何者です。」
青年に気付いたエステルは驚き、リースは青年を睨んだ。
「!!き、貴様………ラプシィア!………贖罪の雷!!メルカーナの轟炎!!レイ=ルーン!!」
一方レシェンテは青年―――ラプシィアを殺気を籠らせた視線で睨んだ後、次々と魔術を放った!
「おっと!ご挨拶ですね、レシェンテ。フフ、心配しなくても”今”の僕はこの世界と”影の王”のせいで何もできませんよ。ここに来たのは”影の王”の指示で”彼女”を回収しに来ただけです。」
しかしラプシィアは転位をして回避した後、無邪気に笑って答えた。
「何だって………?どういう事だ………?」
「それはこういう事ですよ。」
アドルの疑問の言葉を聞いたラプシィアは鈴を鳴らした!すると敵―――アイドスの足元に巨大な妖しげな光陣が現れ、アイドスは光陣と共に消えた!
「あっ………!」
「………何の真似ですか?」
敵が消えたのを見たエステルは驚き、リースはラプシィアを警戒しながら尋ねた。
「フフ………ここで貴女達に倒れてもらったら”影の王”どころか僕も困るんですよ。貴女達には僕が待ち望んでいる人を連れてきてもらわなければならないのですから。さて………まあ、こうして皆さんの前に姿を現したのですから”黒騎士”のように一応名乗っておきましょうか。僕の名はラプシィア・ルン。”影の国”の”裏”の”守護者”の一人にして同じ”守護者”である”慈悲の大女神”と共に”神殺し”と”正義”を司る女神を呑み込む者。2人の試練の際に改めてお会いしましょう。…………ああ、そうそう。これは”影の王”のお詫びですよ。本来なら”彼女”の姿をしたグリモアと戦ってもらうつもりでし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ