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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
6章〜奇跡の邂逅〜 第39話
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「………皆様からイリーナ様の事はお聞きしました。……転生、そして再び陛下と結ばれ、おめでとうございます、イリーナ様。」

「ティナ………………ありがとう。それと私がリウイの傍を離れている間、生涯リウイを支え続けてくれて本当にありがとう。貴女がいたからこそ、あの人は変わらずそのままでいてくれているのだから………」

「そ、そんな。私こそイリーナ様より先に子を授かってしまい、申し訳ない事を………」

「フフ、気にしないで。リウイの側室の一人である貴女にも幸せになる権利はあるのだから。………あら?………………まあ…………!ようやくお会いできましたね、エクリア姉様……!フフ、それも懐かしい服も着ていらっしゃって……」

慌てているティナをイリーナは微笑ましそうに見つめて言った後、エクリアに気づいて驚き、嬉しそうな様子でエクリアに話しかけた。

「…………イリーナ…………………ごめんなさい………!私………貴女に会って………ずっと謝りたくて………!」

「エ、エクリア!?」

「いきなりなんじゃ!?」

一方見つめられたエクリアは身体を震わせた後、イリーナに頭を深く下げた。その様子を見たマリーニャとレシェンテは驚いた。

「エクリア姉様………」

謝られたイリーナは静かにエクリアを見つめた。

「私のせいで………せっかく幸せになった貴女の幸せを……………貴女の命を………奪ってしまって…………本当にごめんなさい………!謝ってすむ事ではないと………思っているわ…………どうか………私を裁いて…………!貴女と………リウイ様には………その権利があるわ…………」

エクリアは涙を流しながらイリーナに頭を下げ続け、嘆願した。

「………………………………」

一方イリーナは何も答えず、静かにエクリアに近づいた後、エクリアを優しく抱き締めた。

「え………イリーナ………?」

「エクリア姉様…………私は魂だけの存在でいる間ずっと、見守っていました。だからずっと、姉様が苦悩されてきたことも知っています。………姉様を恨んでなんていません。だから謝らなくていいのです。…………あの時送った招待状に同封されていた手紙にも書きましたが姉様は今でも私にとって大事な家族です。………後でエステルさん達から聞いて知りましたが………私とリウイの結婚式に来てくれて……本当にありがとうございます。」

「イリー………ナ………う…………うっ………うあああああああ………………!」

優しい微笑みを浮かべて言ったイリーナの言葉を聞いたエクリアはイリーナを抱きしめながら大声で泣いた!

「えへへ、よかったね、エクリアさん!」

「よか…………った………セリカも………喜ぶ………と………思う………」

「よかった………本当によ
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