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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第182話
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信じられない表情で声をあげ、疲れた表情で呟いたミリアムの言葉に続くようにセリーヌは目を細めて答え、エリスは不安そうな表情で推測を口にした。



「リィンさんとアルフィン皇女達の重婚によってメンフィル皇家とエレボニア皇家は親戚同士になるのですから、それを理由にセドリック皇子の教育やメンフィル皇族達に荒れたエレボニア帝国の復興や国家経営の助力を頼んではどうですか?そもそも貴方達は重婚によって三国の皇家の縁が結ばれる事を理由にエレボニアが国として存続できるように情状酌量を求めているのですよね?」

「それはそうだけど……」

「例えエイドスさんの提案に応じたメンフィルがセドリック殿下が成長するまでという条件を守ってくれるかも心配になってきますよね……」

エイドスの指摘を聞いたゲルドは複雑そうな表情をし、エマは不安そうな表情で推測した。

「あくまで”提案の一つ”だと思って下さい。それにどの道エレボニア帝国は今回のような事が2度と起こらないように”国自体を改革する必要がある”と私は思っています。そしてその改革をするからには皇家も相応の責任を取る必要がある…………――――違いますか?」

「そ、それは…………」

「……つまりエレボニアの未来の為にも今までの政治体制を敷いていた父上は必要な―――いや、”邪魔な存在”になるからエレボニア帝国の政治から退場するべきだと言いたいのかい?」

エイドスの正論に反論できないアルフィン皇女は辛そうな表情をし、オリヴァルト皇子は真剣な表情で問いかけた。



「ありていに言えば。ユーゲント皇帝が皇帝の座から退く事……それは”ハーメルの悲劇”や内戦勃発等を始めとした”空の女神”である私ですらも許し難い様々な愚かな不祥事を起こしたエレボニアの”皇”であるユーゲント皇帝自身に対する私――――”空の女神”の”裁き”だと思って下さい。」

「……………………」

エイドスの話を聞いたその場にいる全員は重々しい様子を纏って黙り込んだ。そしてリィン達を静かに見回したエイドスは次の条件を口にした。


「三つ目は他国の領土を手に入れる為の暗躍を2度としない事です。当然その中には”ハーメルの悲劇”のような自作自演の暗躍も入っていますよ。」

「フン、自分の政策を空の女神が真っ向から禁じてきたと知れば、どんな反応をするだろうな、”鉄血宰相”は。」

「お、おい、ユーシス。」

「今は信じてもらえないだろうが、私達皇族は”ハーメルの悲劇”を今でも後悔し、ハーメルの民達にもいつか償いをしたいと思っている。それに私自身2度とあのような悲劇を繰り返す事を許さないし、私個人としても暗躍をして他国の領土を手に入れるというやり方も許せない。」

「お兄様…………」

エイドスの条件を聞
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