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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第182話
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皇”がいないと成り立ちません!」
エイドスの説明に反論できないトワは悲痛そうな表情をし、クレア大尉は辛そうな表情をし、リィンは真剣な表情で反論した。
「ユーゲント皇帝の跡継ぎはいないのですか?例えばオリヴァルト皇子。貴方はエレボニア皇家の方なのでしょう?」
「”庶子”である私に皇位継承権はない。皇位継承権があるのはセドリックとアルフィンだ。」
「アルフィン皇女殿下はリィンに降嫁するからアルフィン殿下の皇位継承権は消滅する為、唯一の皇位継承権があるのはセドリック皇太子殿下だけになるが……」
「幾ら何でもセドリック殿下が皇位を継ぐのは早すぎるぞ。」
「下手したら政治能力が未熟である事を弱味に取られて、貴族達に利用されるかもしれないね……」
セドリック皇子が皇帝になるのはまだ早い事を理解していたラウラとユーシス、アンゼリカは重々しい様子を纏って呟いた。
「?まだ13歳のレン皇女が領主としての仕事を立派に務めているのですから、レン皇女より年上のセドリック皇子では無理なのですか?確かセドリック皇子はアルフィン皇女の双子の弟ですからレン皇女より年上のはずですよね?」
「レ、レン姫を比較対象にするって……」
「確かにレン姫は13歳という若さでありながら領主としての仕事を務めているが……」
「そもそも比較対象が間違っているし。」
「ハハ、レンちゃんはチートの塊やからなぁ。」
「あのねぇ……正直才能を言い訳にしたくないけど”殲滅天使”は”天才の中の天才”だから、13歳でも領主として務まるのよ。まだ成長しきっていない普通の皇族ならその年齢で領地経営なんて厳しいし、ましてや皇帝として振舞う事なんて不可能よ。」
心底不思議そうな表情をしているエイドスの疑問を聞き、仲間達と共に冷や汗をかいたアリサは表情を引き攣らせ、ガイウスは困った表情をし、ジト目で呟いたフィーの言葉を聞いたケビンは苦笑し、サラ教官は疲れた表情で指摘した。
「…………でしたら、セドリック皇子がエレボニア皇帝の跡継ぎとして成長するまでの間だけメンフィル皇家の方々に皇帝の”代理”を務めてもらったらどうですか?確かメンフィル皇家は優秀な皇族がたくさんいるのでしょう?」
「ええっ!?」
「他国の皇家の方に皇帝の代理を務めてもらうなんてことをしてしまえば、様々な問題が浮上してきますわよ……!?」
「というかそれってもう、メンフィルに隷属したも同然じゃん……」
「下手したらそのままエレボニア帝国が乗っ取られるでしょうね。」
「それにメンフィル皇家の方がそのような前代未聞な提案に応じてくれるとはとても思えません……」
エイドスの口から出た信じられない提案にエリオットは驚き、セレーネは
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