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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第180話
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アルテリア法国に出向いて謝罪と依頼をしても構わない。」
「女神様、どうかわたくし達――――エレボニア帝国に御慈悲をお願いします……!」
リースの指摘に対してオリヴァルト皇子は重々しい様子を纏って答え、アルフィン皇女はエイドスを見つめて頭を深く下げ
「…………………………」
「エイドス…………」
「”神”にすがりたい君達の気持ちはわからなくはないけど……」
「……難しい問題ですね。」
目を伏せて黙り込んでいるエイドスをフィーナは静かな表情で見つめ、アドルとエレナは複雑そうな表情をし
「それで?貴女はどうするんだい?」
ワジは真剣な表情でエイドスを見つめて問いかけた。
「―――前にも皆さんにも説明しましたように、私は皆さんが立ち向かう内戦や異世界の大国との外交問題に介入する”権限”はありませんし、そのつもりもありません。――――そしてその気持ちは今も変わりません。」
「そ、そんな……女神様はエレボニアの人々を見捨てるのですか……?」
「……エレボニアの人々は平和を願って、貴女に祈り続けているのに何故エレボニアを見捨てるのでしょうか?」
目を見開いて静かな表情で答えたエイドスの非情な答えに表情を青褪めさせたエリスは身体を震わせながら尋ね、ガイウスは複雑そうな表情で尋ねた。
「見捨てるとは人聞きが悪いですね。単に”国が滅ぶだけ”で多くの人々が傷つけられたりはしないのでしょう?そんな”些細な事”は今までの歴史で繰り返され続けています。」
「……そうね。そして人々は争いをいずれ忘れて生きて行き、いつかまた争いを始め、争いが終わればまた忘れて生きて行く……という繰り返しをし続けて行くのでしょうね……」
「クレハ様……」
「………………」
エイドスの答えに悲しそうな表情で同意したクレハをノイは辛そうな表情で見つめ、ナユタは複雑そうな表情で黙り込んだ。
「く、”国が滅ぶ事が些細な事”って……!」
「確かに直接傷つけられる事はないと思いますけど……心に傷は負うと思いますよ?」
エイドスの非情な答えにトワは信じられない表情をし、アンゼリカは真剣な表情で問いかけた。
「そうですね。ですがそれも一時的な傷。10年、20年と長い年月と共に人々はやがて祖国が滅んだという記憶を忘れ、平和な暮らしに満足するでしょうね。一応私も現在の世界情勢をある程度ケビンさん達から聞いています。確かエレボニア帝国の暗殺された宰相も実際にそれを行い、それが原因で”帝国解放戦線”――――テロリストが産まれたそうですね?」
「そ、それは…………」
「……………………」
「まあそれはそうだけど、だからと言ってエレボニアが滅びていい理由にはならないと思う
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