6話 セシリア戦
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ミサイルがあらぬ方向に発射されるのを見て、教師2人を除く生徒2人は疑問なのか顔をしかめる。
だが、これも鬼一のブルーティアーズ対策の1つだった。
「防御弾頭……そんなものまで積んでいるんですか」
真耶の呟きに、どういうものか質問しようとした一夏だったがその前に目の前の光景で理解した。
ビット『ブルーティアーズ』の前までそれぞれ飛んでいったミサイルが、突然青白い球体状の爆発を起こす。
ビットから発射された青い閃光がその爆発に触れた途端、壁に阻まれたように『消されてしまった』。
その光景を見た千冬は楽しそうに鼻を鳴らす。
「ふん、どうやら月夜は徹底的にオルコットに攻めさせないようにするつもりだな」
攻撃が一瞬止んだその隙に鬼一は体制を立て直し、再度セシリアの行動に備える。
だが、自分から攻める様子はまだ見せない。
「だけどあれじゃあ鬼一は勝つのが難しいんじゃ」
今回の模擬戦の勝利条件が『どちらかのシールドエネルギーを0にする』である以上、鬼一の勝利はないと思った一夏は千冬に指摘する。
「それはあくまで次のステップだ」
その言葉に理解できないといった顔をした一夏は首をかしげる。
それを見て真耶が答える。
「まず初心者にとって重要なのは自分のリズムと呼吸を作ることなんです。
初心者と格上の戦いでありがちなのは何も理解できないまま一方的に敗北することでして、だから月夜くんはまず自分のペースを作る、維持することにして相手のペースに振り回されないように意識してああしてるんです。自分のペースで戦うことが出来れば視野を広く持つことができますし、思考にも余裕が生まれるんです」
「この際、攻める攻められるはほとんど関係ない。月夜は自分のペースで戦いを進めているから現に対応に余裕さえも感じられる。
それに対してオルコットは自分が負けるなんて一切考えていないだろうな。攻めているから自分のペースだと錯覚し、シールドエネルギーを不必要に削っている」
それを聞いた一夏はモニターに表示されている鬼一とセシリアのシールドエネルギーの残量を見る。
確かに鬼一はほとんど消費せず、セシリアの消耗の方が激しい。
すげえ、一夏は鬼一にそんな感想を抱いていた。
―――――――――
ビットによる嵐のような射撃が降り注ぐ。
だが飛んでくる射撃の方向が決まっている以上、吐くまで練習した操縦訓練のおかげで全てを避けることは出来ないけど大ダメージに繋がる射撃は全て対応できていた。
僕はここまでの試合で集まった情報を整理する。
やはりオルコットさんのビット攻撃は目標対象の反応が遅れるところでダメージを取りに来てる。4つのビットで散々誘導して
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