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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
雨夜-レイニーナイト-part4/悲劇の序章
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アアアア!!!」
凶暴な風貌の割に、野太い鳴き声の猫ような咆哮を上げた。
(やっぱり、万が一に備えて怪獣をひそめていたか)
ジュリオはヤナカーギーを見上げながら、目を細める。
だが、関係ない。現れた敵は倒してしまえば問題ないのだから。
ジュリオは、懐から怪獣を操るアイテム『ネオバトルナイザー』を取り出し、天に掲げると、一枚の光のカードが射出され、『古代怪獣ゴモラ』となって地上に降り立った。
「…行け、ゴモラ。奴を殺せ」
「キシャアアアアアアアアア!!!」
ジュリオの殺気に応えるように、ゴモラは獰猛な方向を上げながらヤナカーギーに突進した。



(くそ、確かゼロアイはこの辺りに落としたはず)
サイトは劇場の戦いの中で、戦いの中をかいくぐりながらリッシュモンたちが落としたウルトラゼロアイと、怪獣が閉じ込められているカプセルを探した。だが、周りは戦いの最中。この中で探し物を見つけるというのは非常に困難を極めた。カプセルも回収しなければならない。あれもまたこの町に災いをもたらしてしまう。傷だらけのこの町にこれ以上ダメージを与えたくない。
「死ね!」
「な!?くそ…!」
兵の一人がサイトを襲う。彼もまた応戦せざるを得なかったが、すでに腕を上げつつあるサイトの敵ではなかった。
「この、どきやがれ!!」
「ぐああああ!!」
サイトが峰打ちをその兵の脳天に打ち込むことで一発KOさせ、再びゼロアイを探し回る。
だが、突然サイトは突き飛ばされてしまう。
リッシュモンと、彼を連れたミシェルだった。その手には、すでに一度落としていたゼロアイと怪獣カプセルが握られていた。
(しまった…またか!!)
自分より先に、すでにゼロアイとカプセルを回収されてしまっていたとは、もっと迅速に動くことはできなかったのか!と自分の甘さを呪った。
「どけ!さあ、ご主人様、こちらへ!」
ミシェルは風魔法の壁を自分とリッシュモンの周囲に巻き起こし、近づくものを決して寄せ付けない。そのまま自分の主を連れたまま
「待て!」
「ッ!相棒!!」
ここでミシェルたちを取り逃がすわけにいかない。サイトも彼女の後を追おうとするが、デルフの声が轟くと同時に、またしてもリッシュモンの兵の生き残りが襲いかかってきた。
「この平民の小僧が!!」
「ぐぅ…!邪魔すんな!」
かろうじてその一撃をデルフで受け止め、サイトはすぐに峰打ちで目の前の男の脇腹に一撃お見舞いした。バキィ!と骨をへし折る音が響いたがサイトは気づかなかった。そんなことよりもミシェルたちの方が気がかりだった。
自分がメイジと剣を交えている間に、ミシェルとリッシュモンは舞台の上に立っていた。だが、そこにはすでにルイズが待ち構えていた。
「リッシュモン、杖を置きなさい。さもないとこのヴァリエールの魔法が
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