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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
雨夜-レイニーナイト-part4/悲劇の序章
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たそれは…サイトが捜していたウルトラゼロアイだった。
「約束通り持ってきてくれたようですな。では…」
男もまた、懐からあるものを取り出す。それは、手のひらに載るほどの小さなカプセルだった。それを見てリッシュモンは目を細める。
「なんだこれは?」
「我々の技術をもってすれば、このような小さなカプセルの中にも怪獣を閉じ込めておけるのです。」
「ほぅ?にわかには信じがたいが」
そのカプセルを手に取って怪しむリッシュモンだが、男は続ける。
「なんなら、今ここで試されてはいかがかな?女王は姿を消した状態。そしてウルトラマンゼロは変身ができない。なれば、今が好機」
なんと、いっそのことここで試してしまえと勧めてきた。だが奴の言うとおり、リッシュモンにとって最大の邪魔者となるであろうウルトラマンゼロはおらず、もう一人噂されているウルトラマン…ネクサスも現在シェフィールドが行方不明であることが分かっている。そしてアンリエッタもまた行方知れず。なれば…計画通り、この故郷から受け取った怪獣で町を適当に破壊させ、自分の財力でわざとトリスタニアの町を再建し民衆からの信頼を獲得、さらに自分はトリステイン国内で上の立場に上り詰めていくことができる。いずれ内部からトリステインを乗っ取り、アルビオン=レコンキスタとの連携を強め、この国を支配できるのだ。
シルクハットの男にとっても、リッシュモンの持つ財力は魅力がある。奴はトリステイン国内でも莫大な財力の持ち主であることがわかっている。そんな立場の相手から高い金で怪獣を売りつければ、がっぽり儲かることができる。ゼロや女王という邪魔者がいない今がチャンスだった。
「そうだ。閣下、もう一つサービスを加えてやってもよろしい」
「うん?」
シルクハットの男はにやっと嫌な笑みを見せ、リッシュモンに新たな話を持ちかける。
「噂になっている虚無の担い手…その娘がここにいるとお聞きしています。彼女も加えてお支払するのなら、もう一体おまけで差し上げますぞ?
この怪獣は自慢の一品でしてな。たとえウルトラマンが相手であったとしても…」
そういって男は、さらにもう一つのカプセルを見せる。その中にはおそらくもう一体の怪獣がいるのだろう。
「ふふ、虚無の担い手だろうが、所詮たかが小娘一人。簡単よ」
ぜひとも手に入れたいと思ったリッシュモン。さらにもう一体いればもはや自分に敵などいない。
しかしその時、二人のすぐそばから突然突風が飛び、リッシュモンと女の手に握られていたカプセルとゼロアイが宙を舞った。
「な!?」
「お話しは聞きましたわ、リッシュモン高等法院長」
その声に、リッシュモンたちは反射的に背後を振り返る。そこにはリッシュモンの傍で控えている女と同じようにフードを深々と被った少女がいた。彼女は立ち上がり、そのフードの下の素
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