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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第177話
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れ、家族の人生が滅茶苦茶にされた復讐ですか……」
「そしてそれらの”原因”となったのはオズボーン宰相肝入りの国家事業である帝国各地に鉄道網を敷く事業だったのですね……」
「あの事業で故郷を奪われた人々も少なくはないという話だったからね。っと、失言だったね。」
「……私の事はお気になさらないで下さい。閣下や私達が理想の為に犠牲になった民達の怨嗟の声を無視して来たのは事実なのですから……」
「クレア大尉……」
事情を聞いたセレーネとアルフィン皇女は複雑そうな表情をし、オリヴァルト皇子は重々しい様子を纏い、辛そうな表情で答えるクレア大尉をエリスは心配そうな表情で見つめ
「ま、実際オジサンの部下のボク達も”帝国解放戦線”に憎まれていたみたいだしね〜。」
「そう言えばノルドの地で相対した”G(ギデオン)”はミリアムちゃんを憎しみが籠った目で見ていましたね……」
ミリアムの話を聞き、かつての特別実習で初めて出会い、戦った”G”のミリアムを見る目を思い出したエマは悲しそうな表情で呟き
「”帝国解放戦線”。クロウが言っていたように、”鉄血宰相”を討ち取る事が最終目標の組織だったようだね。」
「実際リィンの話では”帝国解放戦線”は”鉄血宰相”が狙撃された後は一気に勢力を減らしたそうだから、人生の全てを費やしてでも”鉄血宰相”を討ち取りたかったのね……」
フィーの推測に続くようにサラ教官は重々しい様子を纏って呟いた。
「それで彼女はどうなったんだい?」
そしてリィン達はスカーレットを捕縛した経緯や、スカーレットの現在の状況などを説明した。
「……そうか。短い間だったとはいえ、かつての部下の命を救ってくれた事には感謝するよ。」
「いえ、彼女は生きて罪を償うべきだと思ってましたし。」
ワジに感謝されたリィンは静かな表情で答えた。
「しかし何でまたリィン君の使い魔の”魔神”の”使徒”とやらになったんや?」
「ア、アハハ……その件はリィンが一番関係していると思いますよ。」
「へっ!?な、何でだ!?」
ケビンの疑問に苦笑しながら答えたエリオットの答えを聞いたリィンは驚いた。
「――――リィンさん。ルクセンベール卿からお聞きしましたよ。”S”に”生きる目的”を与えた”方法”を。」
「え”。な、何でツーヤさんがその件を……!?」
しかしジト目で自分を見つめるクレア大尉の口からある話が出ると表情を青褪めさせた。
「そ、その、お兄様。スカーレットさんが療養している部屋に設置されている監視ビデオの存在には気付かなかったのですか?」
「…………あ”。」
そしてセレーネの口からある問いかけが出ると冷や汗を滝のように流し始め
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