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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜才媛の交渉〜
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れ変わった彼女がここまで成長した年と”破戒の魔人”が討伐された年に矛盾が生じてしまいますが……」
「………もしかしたらプリネの件のような”零の至宝”の”奇蹟”によるものかもしれんな。」
「確かにそれならありえそうですわね。」
アルの疑問に答えたリフィアの推測にシグルーンは静かな表情で頷いた。
「―――ま、そんな細かい事を気にする必要はないだろう。ユーディット嬢―――いや、ユーディット姫。先程約束したように今夜俺にお前の貞操を捧げてもらうが、俺は女性全員を等しく愛し、幸せにする主義だ。いつか必ずお前に俺を惚れさせ、家の為に俺に嫁いだ事が幸せである事を思い知らせてやろう。何せ俺の好きな物の一つは女性の笑顔であり、嫌いなものは女性の涙だからな!」
「まあ…………フフ、不思議な方ですね。陛下の御言葉がいつか真実になる事……期待させて頂きますわ。」
笑顔で自分を見つめるヴァイスの言葉に目を丸くしたユーディットは苦笑した後ヴァイスに会釈をした。そして数時間後、身を清めたユーディットは自室で静かにヴァイスを待っていた。
同日、23:30――――
〜海都オルディス・カイエン公爵城館・ユーディットの私室〜
「ユーディ……本当に大丈夫なの……?」
真夜中に差し掛かろうとしていたその頃、姉の状況を知っていたキュアは心配そうな表情でユーディットを見つめ
「ええ……相手があの魔人を討伐した”英雄”の一人とわかったからなのか、不思議と嫌な気持ちが湧いてこないのよ。それに私を犯すと宣言しておきながら、私を幸せにするとも宣言したあの方に少しだけ惹かれているからかもしれないわね……さあ、もう夜も遅いし、貴女はもう寝なさい。」
「うん……おやすみ、ユーディ。」
ユーディットに促された後部屋を退出した。そして少しすると扉がノックされた。
「起きているか、ユーディット。」
「―――はい。お待ちしておりました。どうぞお入りください。」
「―――失礼する。」
部屋に入室したヴァイスは寝間着姿でベッドに座っているユーディットに近づいた。
「ヴァイスハイト陛下。私の嘆願に応じ、本来でしたらメンフィルに裁かれる立場であったカイエン公爵家を救って頂いた事、改めてお礼を言わせて下さい。――――ありがとうございます。」
「気にするな。お前の交渉に応じた方が俺にとっても、クロスベルにとっても”益”になると判断したまでの事。さて、早速約束通りお前の”全て”をもらうが………その前に俺の事は”ヴァイス”と呼ぶように。」
「え…………何故今日会ったばかりの私に陛下を愛称で呼ぶ事をお許しに?」
「いずれお前は俺の側室の一人になるのだからな。側室達には皆、プライベ
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