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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜才媛の交渉〜
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族らしくあれ』―――それが俺が今でも大切にしている言葉だ。」
「『皇族である自覚と誇りを持ち、誰よりも皇族らしくあれ』…………その言葉には一体どういう意味が込められているのでしょうか?」
ヴァイスの言葉を聞いたユーディットは不思議そうな表情で尋ねた。
「”とある男”の話だ。その男はある国の”庶子”でな。その男が幼い頃、国の謀によって謀殺された大切な母に常に言い聞かされたそうだ。『半分であろうと貴方には尊い血が流れており、皇族である事に変わりはないのだと。皇族である自覚と誇りを持ち、誰よりも皇族らしくあれ』とな。」
「とても”庶子”の母君とは思えない程、皇族としての自覚を持った方ですね……」
「俺もそう思う。そしてその男はその言葉を証明する為に常に”上”を目指し、皇帝へと上り詰めた。それは内戦を引き起こした”元凶”を当主にしていたお前達”カイエン公爵家”にも該当すると思うぞ?カイエン公爵は確かに愚か者だが、お前達にはカイエン公爵同様先祖代々の尊い血が流れているだろう?」
「あ………………」
ヴァイスの言葉を聞いたユーディットは呆け
「―――今後産まれて来る俺とお前の子供にもお前自身の”貴族としての在り方”や先程の俺の言葉を教えておけ。」
「え……それでは……!」
ヴァイスが自分を娶る事に気付いたユーディットは自分が持ち掛けた交渉にヴァイスが応じてくれた事を察して明るい表情をした。
「ああ。お前の希望は全て叶えてやる。」
「あ…………―――寛大なお心遣い、ありがとうございます。陛下の御慈悲に心から感謝致します。」
ヴァイスの答えを聞いて明るい表情で呆けた声を出した後すぐに表情を戻して会釈をした。
「―――ただし、本当に侵略者である俺に嫁ぎ、忠誠を誓う覚悟があるのか、後で確かめさせてもらう。」
「……一体何をすればよろしいのでしょうか?」
「今夜お前の貞操を俺が奪う。その時に備えて身を清めておけ。」
「!!…………―――かしこまりました。」
そしてヴァイスが今夜自分を犯して自分の貞操を奪う事を理解したユーディットは目を見開いた後身体を震わせながら会釈をし
「早速ですか、ヴァイス……」
「フフッ、言葉通り”英雄色を好む”、ですわね。」
「全く、好色家な所も生まれ変わっても全然変わっていないな。」
アルとシグルーンは苦笑し、リフィアは呆れた表情で呟いた。
「”生まれ変わって”…………あの、まさか陛下も前世の記憶があるのでしょうか?」
「ん?ああ、異世界ディル・リフィーナの”アヴァタール地方”に今も存在している”メルキア帝国”。かつてその皇だった者だ。」
ユーディットの口から出た予想外の質問に目を丸くしたヴ
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