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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜才媛の交渉〜
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たカイエン公爵家がクロスベル帝国に忠誠を誓えばラマールの貴族達もある程度納得し、俺達クロスベルに対する反乱の可能性を低くできる上、領地経営がやりやすくなるな。」
「それだけではありません。本来なら爵位剥奪どころか一家郎党処刑されてもおかしくない立場である私達”カイエン公爵家”を救った所か配下として新たな国造りに携わらせた事で、国内の人々は当然として、諸外国に対してもクロスベルが簒奪者の国ではなく慈悲深く、また懐が広い国であると印象付ける事もできます。」
「言われてみればそうですね。」
「フッ、”才媛”という噂は本当だったようだな。まさか”そこ”にも気付いていたとはな。」
ユーディットの説明にアルは納得し、ヴァイスは感心した様子でユーディットを見つめていた。
「――それらに加えて”ヴァイスハイト陛下個人”に対するメリットもあります。」
「ほう?」
「なぬ?それは一体何じゃ?」
ユーディットの言葉が気になったヴァイスは興味ありげな表情をし、リフィアは眉を顰めて尋ねた。
「それは…………―――カイエン公爵家のクロスベル皇家への忠誠の証として私自身がヴァイスハイト陛下の側室として嫁ぐからです。」
「フッ、そう来たか。」
「ヴァイスは好色家として有名ですからねぇ。」
「何せ自分が好色家である事を公言していたくらいじゃからな……」
「……ですが実際カイエン公爵家の長女である彼女がヴァイスハイト陛下に嫁げば忠誠の証となりますわね。」
ユーディットの決意を知ったヴァイスは静かな笑みを浮かべ、ヴァイスの性格を分析してヴァイスに対する有効な交渉して来た事にアルは苦笑し、リフィアは呆れた表情で呟き、シグルーンは納得した様子で呟いた。
「陛下の護衛の方が仰ったように皇帝の一人たるヴァイスハイト陛下は多くの跡継ぎを残す為に多くの女性と関係を持つ事を好んでおられると話に聞いております。自画自賛をするつもりではございませんが、多くの貴族達から求婚され、将来を期待されていたルーファス卿の正妻の候補の中でも筆頭であった私の身体でしたら、陛下もご満足できるかと愚考いたします。」
「何?ルーファス・アルバレアの正妻候補の筆頭に上がっていただと?」
「……そう言えば諜報部隊の報告でそんな話があったな。確かカイエン公爵自身がルーファス・アルバレアに持ちかけていたそうじゃ。」
「”総参謀”であったルーファス・アルバレアはカイエン公爵の右腕といってもおかしくない立場でしたからね。しかも”四大名門”の跡継ぎですから、自慢の娘の嫁ぎ相手として相応しいと思ったのではないかと。」
ユーディットの話を聞いたヴァイスは目を丸くし、ある事を思い出したリフィアは静かな表情で呟き、シグルーンは
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