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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜才媛の決意〜
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退避を忘れて喚いていた。

「放て――――グラヴィティブラスト!!」

「えー――――ガアアアアアアア――――――ッ!!??」

そしてヴァイスリッターが放った膨大な霊子エネルギーをその身に受け、エネルギーが消えるとそこには木端微塵になったシュピーゲルの残骸だけが残っており、司令官の死体も焼き焦げ、辛うじて人の形を保っていた。



「し、司令――――ッ!?」

「ヒ、ヒィィィィッ!?」

無残な姿となった自分達の上官を見た領邦軍の兵士達は悲鳴を上げたり、表情を青褪めさせた。

「これが最後の警告です!降伏の意志があるなら直ちに機甲兵から降り、両手を上げなさい!」

「わ、わかった!降伏するから命だけは……!」

こうして……ヴァイスリッターの圧倒的な”力”を目にして完全に戦意を喪失した領邦軍は連合軍に降伏した。その後連合軍は海都オルディスへと進軍し始めた。





同日、12:20―――――





〜海都オルディス・カイエン公爵城館〜



「……そうですか。最終防衛ラインを守っていた部隊は犠牲者は出ましたが、大勢の兵達は降伏して命は助かったのですね……」

連合軍がオルディスに到着する少し前、スタイル抜群の整った容姿をしているドレス姿の女性は領邦軍の兵士からの報告を聞き、重々しい様子を纏いつつも、僅かに安堵の表情を見せて呟いた。

「……我らの力が及ばず、このような結果となってしまい申し訳ございません。ユーディット様。我らが時間を稼ぎますのでユーディット様は奥様やキュア様と共に一刻も早くオルディスから脱出してください。」

女性に報告していた兵士は悔しそうな表情で答えた後せめて自分達が仕えていた主の家族を生かす為の時間稼ぎをする事を決めた。



「―――その必要はありません。これ以上無駄な犠牲を増やさない為にもカイエン公爵家は連合軍に投降します。」

「ユ、ユーディ!?」

「なっ!?ユーディット様、メンフィルの”戦争回避条約”をお忘れですか!?もしユーディット様達が連合軍に投降すればユーディット様達が……!」

女性の答えを聞いたカイエン公爵と同じ髪の色―――――橙色の髪の娘は表情を青褪めさせ、兵士は血相を変えて女性に警告した。



「逆に聞きますが、オルディスから脱出した所でどこに逃げろというのです?ラマール州を除いたエレボニア帝国全土は既に制圧された上、特にメンフィルはアルバレア公爵家同様カイエン公爵家に対しても相当な怒りを抱いているのですから、脱出に成功した所で指名手配をするでしょうから、いつかは捕らわれるでしょう。それにカイエン公爵家は内戦を引き起こし、エレボニアが滅亡する切っ掛けを作った”元凶”。エレボニアの民達に対する責
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