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世界最年少のプロゲーマーが女性の世界に
5話
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に許されないんです」

 僕はあの女に、勝負を侮辱するなと、勝負を軽くするなと言った。
 そんな僕が、簡単に他人を力を借りて強くなって勝利しても、それは僕の正しさを証明できない。
 見ていないから大丈夫、という問題ではない。それはプロゲーマー月夜 鬼一が歩いてきた道を否定することにしかならない。負けるかもしれない、だけど単純な勝ち負けよりも重要なものを示すために戦うのだ。
 例えばこれが単純な殺し合いとかだったら、なりふり構っていられなかったかもしれない。
 でも、これは『勝負』なんだ。僕たちが立ち続けていた場所なんだ。フェアな世界をそれをハンデだなんだと舐められ、軽くされたんだ。更識生徒会長の力を借りてしまえば、フェアにならなくなってしまう。

 「親切に言っていただいたのは感謝してます。ですが、今回に関しては自身の力だけで証明しなければならないんです。人の力を借りてしまえばそれは証明出来なくなってしまうんです」

 そう言って頭を下げる。
 怒られるかもしれなかったが、構わなかった。
 
 だけど、この人は。

 「ううん、こっちこそごめんね。キミにとっては純粋な勝ち負けよりも大切なものが『勝負』の中にあるのね。私の申し出はちょっと無神経だったかな?」

 そういって、笑うだけでこの話しを終わらせてくれた。
 さっきのことや、ISの国家代表だからもっとブッ飛んだ人、もっと女尊男卑に染まってるかと思った。
 まあ、それでもさっきのことは当分頭から離れないと思うが。

 「ごめんなさい、図々しいようで本当に申し訳ないんですけど、今回の戦いが終わったら僕と対戦して欲しいんです」

 その言葉に興味を惹かれたのか、こちらに足を組み直しながら向き直る。

 「なぜかしら?」

 「あなたはこの学園で最強の称号を持つ生徒会長なんですよね?」
 
 「ええ、そうよ」

 楽しそうな笑みを浮かべながら答える。

 「今、自分が最強から見てどれくらいの位置にいるのか知りたいんです」

 そこで一度言葉を切る。

 「僕は2人しかいない男性操縦者、命を狙われるかもしれない立場だと言うこともあなたのおかげで知れた。なら僕は、例えば強さの最大値が10だとしたら、僕は11、12、13の強さを手にいれないといけません」

 「……そうね」

 「あなたはその若さでロシアの国家代表、1つの国の頂点にまで立ちました。そんなあなたも僕の言う11、12、13の強さ、格の違う強さの持ち主なんだと思います。だからこそその強さに触れたい。少しでも体感したい。誰もが得られる強さなんかじゃなく、一握りの人間たちが踏み入れる強さを僕は欲しいんです。教えてほしいんじゃなくて戦って欲しいんです」

 そこまで言って冷えた
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