機動戦艦ナデシコ
1342話
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シャドウミラーが連合軍や連合政府の下部組織だったら、その意思を重視する必要があるだろう。
だが、俺達はシャドウミラーという1つの国であり、この世界のどこかの組織の下部組織という訳でもない。
だとすれば、当然独自行動を取る事も可能な訳だ。
「動くのは早い方がいいか? それとも、一旦連合軍や連合政府を油断させる為にもう少し時間を取った方がいいか?」
「……どちらかと言えば、少しでも早い方がいいでしょうね。ここで無駄に時間を掛けると、連合軍が何かを仕掛けてくる可能性があるわ」
エザリアの言葉に、他の皆も頷く。
だとすれば、なるべく早い内に木星の偵察に行った方がいいだろう。
連合軍やネルガルでは、木星に偵察に行くにしても普通に宇宙を移動する必要がある。
しかもこの世界ではステルスの類が殆ど発達していないらしく、木星蜥蜴から姿を隠しながら移動するというのも難しい。
それに比べるとシャドウミラーの場合、システムXNがあるので火星から数秒で木星に到着する。
そしてステルスというのはシャドウミラーが得意としている分野だ。
ASRSにミラージュコロイドを使えば、木星蜥蜴に見つかる事はまずない。……と、思う。多分。
「そうだな、なら今回の地球の件が終わったら早速木星に偵察に行くようにするか」
「ネルガルはどうするの?」
「……前もって話すと止められる可能性があるから、出発直前に話を通した方がいいだろうな。連合軍も同じく」
「ミナトはどうするのだ?」
スレイの言葉に、悩む。
実際問題、ミナトはまだナデシコから降りるつもりはないだろう。
ナデシコそのものに居心地の良さを感じているというのもそうだろうが、何よりルリの問題がある。
妹のように思っているルリを放って、ミナト1人でナデシコを降りるような事はないだろう。
……その辺、少し難しいところだ。
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