機動戦艦ナデシコ
1342話
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父といった面子が関わっている可能性は十分にある。
いや、でもネルガルが火星にある遺跡を見つけたのはごく最近……と言ってもいいのかどうかは分からないが、ここ十数年での事だ。
だとすれば、月に古代火星文明の遺跡があるなんて話を信じるか?
「ま、普通に考えればオカルト雑誌に近い扱いなんじゃないか?」
それこそネッシー発見とか、宇宙人は既に地球に住んでいるとか、雪男を見た! とか、そんな感じで色々と掲載している雑誌というのは少なからずある。
販売部数とかは少ないんだが、それを買っているのが熱狂的な奴だから潰れたりはしないんだよな。
細く長く生き残るというか。
「そうだな、それは否定しない。それでも色々とこの世界の歴史の裏に迫るといった感じで少し面白いぞ。中には某国のお偉いさんの娘が黒魔術の生贄として牛を殺すのを習慣化していたとか。……もしかして、この世界にも魔法は生き残っているのかもしれないな」
「牛かよ。こういう時は普通鶏じゃないのか? にしても、魔法……魔法か。少し興味深いな。てっきりこの世界は科学だけで魔法の類はないと思っていたんだが」
俺に原作知識があればその辺は分かったかもしれないが……残念だ。
もしこの世界にも魔法があるのなら、出来ればその魔法技術も入手したいんだけどな。
そんな風に考えていると、部屋のチャイムが鳴る。
誰が尋ねてきたのか疑問に思ったのだが、ドアを開けてみると、そこにいたのはあやか、千鶴、エザリアの3人。
政治班が揃ってお出ましらしい。
「どうしたんだ?」
「……ちょっと連合政府のお偉いさんと話をしてみたんだけど、少し気になる事があったのよ。それを聞いて欲しくて」
「ここでいいのか?」
暗に、ここが盗聴されている可能性を指摘するが、エザリアは特に困った様子も見せずに頷く。
いや、それどころか盗聴されているのを望むところだとばかりに笑みすら浮かべていた。
これは……多分、盗聴している奴がいるとすれば、そいつへ意図的に話を聞かせたいんだろう。
そうして中に入ってきた3人に、冷蔵庫からお茶を出す。
本来ならこの辺も警戒して俺の空間倉庫から出した方がいいんだろうけど、ここで盗聴とかならともかく、毒殺を考えてくる奴がいるとは思えないし、多分大丈夫だろう。
そもそもシャドウミラーのメンバーは身体能力的な意味でも普通の人間を遙かに超えるだけのものを持っている以上、もし毒があってもそう簡単には死なないし。
缶の紅茶がスィートルームにあるというのも色々と驚きだが、飲んでみてはっきりと分かる。
その辺に売ってる缶の紅茶ではない、と。
普通缶の紅茶というのは、どちらかと言えば紅茶風飲料とでも呼ぶべきものだ。
けど、この缶の紅茶は明らかにそのレベル
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