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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第175話
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「ええっ!?”S”がベルフェゴールの!?リィン、もしかしてその事を知ってたの!?」

「いや、初耳だ!(ベルフェゴール、今の話は本当か!?)」

リアンヌの話を聞いて驚いたアリサに尋ねられたリィンはベルフェゴールに尋ねた。

(ええ。あの女は本気で”生きたい”って思っていたようだから、”使徒”にしてあげたわ。メンフィルの客将の私の”使徒”なら少なくても処刑は免れる事ができると思っていたけど、目論見通りに行って幸いね。)

(そ、それじゃあクロウとクロチルダさんも同じ方法で……!)

(それは無理よ。”使徒”の契約は本人が心の奥底から主である私達の”使徒”になる事を受け入れない限り無理だし、バンダナ男に関しては彼が”男”だから”使徒”にできる力を持っている私もそうだけどアイドスも最初から”使徒”にするつもりはないわよ。)

(な――――どうしてだ!?)

ベルフェゴールの非情な答えを聞いたリィンは信じられない様子で念話を送った。



(あのね、リィン……性別が異なる場合の”使徒契約”をする場合は”性魔術”でないとダメなの。)

(せ、”性魔術”って事は……)

しかしアイドスの答えを聞いたリィンは表情を引き攣らせ

(そ。ご主人様はあのバンダナ男の命を救う為だけに私達の意志を無視して私達にあの男に抱かれろって言うつもり?先に言っておくけど私とアイドスはあのバンダナ男に抱かれるなんて絶対嫌よ。)

(う”…………)

ベルフェゴールの問いかけを聞くと唸り声を上げて黙り込んだ。



「兄様?ベルフェゴール様は何と仰っていたのですか?」

「あ、ああ。確かに”S”を”使徒”にしたって言っていた。……ただ、クロウ達をその方法で助けるのは無理だって言われた。」

「ええっ!?ど、どうしてよ!?」

エリスの質問に疲れた表情で答えたリィンの答えを聞いたアリサは驚きの表情で尋ねた。



「何でも”使徒”にする契約の際、”使徒”になる本人が心の奥底からベルフェゴール達の”使徒”になる事を受け入れない限り無理だそうだ。」

「という事は”S”はベルフェゴールの”使徒”になる事を心の奥底から受け入れたって事になるよな……」

「エオリアといい、”使徒”になった連中の考えは全然理解できないわ……」

「フン、だが”S”については心配無用とわかっただけ僥倖だな。――――それよりも”槍の聖女”。貴様自身に聞きたい事が一つある。」

リィンの説明を聞いたトヴァルは目を丸くし、サラ教官は疲れた表情をし、ユーシスは鼻を鳴らした後真剣な表情でリアンヌを見つめた。



「何でしょうか。」

「貴様は現メンフィル皇帝の母君の生まれ変わりとの事だが、”槍の聖女”として仕えていた
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