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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第175話
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で問いかけた。



「彼女に関しましてはユミル襲撃の事件後、自ら率先してユミル防衛を行っていた事とリィン・シュバルツァーの婚約者の一人なのである程度の信頼がおけるので構わないとの事です。」

「ユミル防衛はともかくリィンの婚約者だからっていう理由だけで……」

「まさかここでもリィンの女運が関係してくるとはねぇ?」

「恐るべきは兄様の”そういう所”ですね。」

「う”…………」

リアンヌの答えを聞いたアリサが脱力している中、口元をニヤニヤさせているサラ教官とジト目のエリスに見つめられたリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「会談の詳しい日程等については決まり次第トールズ士官学院に連絡が行く手筈になっています。何か質問はありますか?」

「あの……メンフィルが拘束したクロウとクロチルダさんは無事なんですか?」

「あの二人は現在牢屋に拘禁されていますが危害は加えられていません。」

「そうですか……」

「何とか一安心だな……」

リアンヌの言葉を聞いたリィンとトヴァルは安堵の表情をしたが

「―――ですがあの二人は状況が落ち着けばカイエン公と共に”処刑”される予定です。このままでは”処刑”される事になるでしょうね。」

「!!」

「やっぱりクロウにも処刑の判決が出ていたのね……まさかとは思うけど”S(スカーレット)”にも処刑の判決が出ているのかしら?」

リアンヌの次の答えを聞くとリィンは血相を変え、サラ教官は重々しい様子を纏って呟いた後厳しい表情で尋ねた。


「あ……」

「奴もクロウ同様”列車砲”でメンフィル帝国のVIP達の命を狙ったという罪があったな。」

「そ、そんな……兄様が決死の想いで救ったのに……」

「―――問題ない。クロウ達の”減刑”を申し出る時に彼女の減刑も申し出ればいいだけだ。」

サラ教官の問いかけを聞いたアリサは不安そうな表情をし、重々しい様子を纏って呟いたユーシスの話を聞いたエリスは悲痛そうな表情をしていたが、リィンは静かな表情で答えた。



「彼女に関しましては”処刑”やその身に直接危害を加える判決が出ない事が決定していますので、彼女の身を心配する必要はありませんよ。」

「何?」

「クロウ達を助けるつもりはないのに、どうしてあの女は助けるのよ。」

リアンヌの答えを聞いたトヴァルは眉を顰め、サラ教官は戸惑いの表情で問いかけた。



「彼女はメンフィルの客将の一人――――ベルフェゴールの”使徒”になったとの事です。よって、メンフィルはテロリスト一人の命だけの為に客将でもある”七大罪”の一柱の機嫌を損ねたくないと判断したのか、彼女自身に危害は加えない判決を降す事にしたそうです。」

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