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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第174話
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「『よくぞ俺の”試練”を乗り越えた。お前なら俺の娘が嫁ぐ相手として相応しい。メサイアやお前が娶る他の女性達との結婚式を楽しみにしている。』」

「お父様…………」

「た、”楽しみにしている”って事は式に参列する気満々って事じゃない………」

「クロスベルの皇帝陛下が私達の結婚式に参列なされるなんて……まだ先の話なのに何だか緊張してきました………」

「そりゃ自分の娘の結婚式なんだから出ない方がおかしいわよねぇ?」

「全くだな。それにユーゲント陛下の愛娘であるアルフィン殿下も共に結婚するのだから当然ユーゲント陛下達も参列なさるだろうな。」

「クク、よかったな、リィン。お前さん達の結婚式は各国のVIP達が参列する事は間違いなしだぜ。」

「……………………」

マルギレッタの言葉を聞いたメサイアが嬉しそうな表情をしている中、アリサとエリスは疲れた表情をし、からかいの表情をしているサラ教官達に見つめられたリィンは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。



(結婚か……私もリィンとしたいと思っているけど、貴女達はどう思っているのかしら?)

(うふふ、私はご主人様の事が大好きだしここは流れに乗っておくべきだと思うし別にいいわよ♪)

(ふふふ、”精霊王女”が愛人や使い魔という立場はどうかと思いますし、仕方ありませんね。)

(私は………マスターがそれを望むのならば構いません……)

アイドスに尋ねられたベルフェゴールとリザイラはそれぞれ興味ありげな様子で答え、アルティナは頬を赤らめて呟いた。



「『―――だが、俺達がお前達の結婚を認めたからと言ってそう簡単にエレボニア帝国滅亡を防げると思ったら大間違いだ。俺やリウイ達相手を説得できるかどうかはお前達やオリヴァルト皇子達次第だ。』――――以上です。」

「!!それは……」

「……”試練”を乗り越えて浮かれた気持ちになっているあたし達に釘を刺しているのでしょうね。」

「フン、俺達だけじゃなく殿下達をも試しているとは何様のつもりだ。」

「ったく、つくづくとんでもねぇ存在だな、”六銃士”は……」

「姫様…………」

「リィン……」

「………………」

マルギレッタの言葉で雰囲気が変わったリィン達をメサイアは複雑そうな表情で見つめ

「……ヴァイス殿達は確かに手強い方達ですが、自身に落ち度があればそれを偽る事なく認める誇り高き方達です。ヴァイス殿達の”落ち度”を見つけてそれを盾に”情状酌量”を認めてもらうのも弁論で勝つ手段の一つです。貴方達の健闘、マルギレッタ様と共に心からお祈りしております。」

リ・アネスはリィン達に助言をし、静かな表情で会釈をした。その後二人と別れ、メサイアを身体に
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