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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第174話
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イ陛下や局長もその人物の意見には耳を貸すと思うからメンフィルとクロスベルを説得できる可能性が高くなると思うよ。」
「へ……」
「ユ、ユミルにですか!?一体どなたなのでしょうか??」
ロイドの話を聞いたリィンが呆けている中、エリスは信じられない表情で尋ねた。
「あー……確かに”あの人物”は”色々な意味”で反則的な存在だからありえるだろうな……」
「……ですがあの人の事ですから、めんどくさがって引き受けないんじゃないんですか?」
「ティ、ティオちゃん!え、えっと……気難しい方?だけど、説得して味方にする事ができれば、ロイドの言う通りメンフィルとクロスベルに情状酌量を認めてもらえる可能性が高くなると思うから頑張って。」
ロイドが言っている人物に心当たりがあるランディは苦笑し、ジト目で言ったティオの推測に慌てたエリィは冷や汗をかいて苦笑して必死に言葉を選びながら答えた。
「メンフィルとクロスベルに意見できる人物等普通に考えてありえないと思うが………」
「一体どのような方なのでしょう?」
(……ねえ、トヴァル。まさかとは思うけどあのハチャメチャな自称”ただの新妻”の事を言っているんじゃないかしら?)
(あー……”あんなの”でも一応ゼムリア大陸の人々が崇める存在だからな……確かに”アレ”が口を出せばメンフィルとクロスベルも耳を貸すかもしれねぇな。)
ユーシスとメサイアが戸惑っている中、心当たりがあるサラ教官とトヴァルは疲れた表情をした。
「その……ユミルにいるというその方の事を詳しく教えてくれ――――」
その時考え込んでいたリィンがロイド達を見つめて尋ねたその時
「ロイド、無事!?」
ナース服を身に纏ったセシルが慌てた様子で病院から出て来てロイド達に近づいてきた。
「セ、セシル姉!?何で出て来たんだ!?」
「勝負は終わったようだし、あなたの事が心配になって出て来たのよ。もう……一騎打ちだなんて、ムチャな事をして……しかも切り傷まで作って……すぐに手当てするから行きましょう?」
驚いているロイドにセシルは心配そうな表情で答えた後ロイドの腕を両手で掴んで自分の豊満な胸へと引き寄せた。
「いや、一緒に行くもなにもセシル姉が既に俺の腕を掴んでいるんだけど……というか一人で歩けるから掴む必要はないって!リウイ陛下に関係を疑われたらセシル姉も困るだろう!?」
腕から伝わるセシルの豊満な胸の感触に慌てたロイドは顔を真っ赤にして反論したが
「フフッ、リウイさんはロイドと私が昔から本当の姉弟のように親しい事を知っているからこのくらいの事で妬かないわよ。それじゃあ私達は失礼するから、貴方達も頑張ってね。」
「ちょっ、セシル
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