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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第172話
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ているとは思うけど、俺達―――いや、”俺”が君達”Z組”の”試練”の最後の相手だ。」

ランディに促されたロイドはリィン達と対峙し、トンファーを構えた。

「お、おいおい。まさかお前さん一人で俺達を相手にする気か?」

「随分と舐められたものだな。”情け”でもかけているつもりか?」

自分だけ武器を構えるロイドの様子を見たトヴァルは戸惑い、ユーシスは目を細めてロイドを睨んだ。



「いや、俺と戦うのは君達の中から一人だけだ。」

「ええっ!?そ、それってまさか……!」

「”一騎打ち”ですわね。」

「……”一騎打ち”をする理由を聞いてもいいかしら?」

ロイドの説明を聞いたアリサは驚き、メサイアは静かな表情で呟き、サラ教官は真剣な表情で尋ねた。



「非常時でもないのに、病院の敷地内で集団戦をする訳にはいきません。人払いは一応していますが、万が一何も知らない一般人が俺達と皆さんの戦闘に巻き込まれる可能性も考えられますので”試練”は”一騎打ち”という形でこちらで先に決めさせて頂きました。」

「なるほどな……」

「こっちの代表者は誰でもいいのかしら?」

ロイドの説明にトヴァルは納得し、サラ教官はある事を尋ねた。



「二つ条件があります。」

「条件だと?」

「はい。一つは攻撃アーツ並びに攻撃魔術を使わない事。二つは遠距離武器―――例えば銃等を使わない事。この二つを守って頂ければどなたでも構いません。」

「え……何故その条件を守らなければいけないのでしょうか?」

ユーシスの質問に答えたロイドの話を聞いたエリスは不思議そうな表情で尋ねた。



「戦闘の際、誤って建物を傷つけたり何も知らずに現れた一般人を巻き込まない為です。当然俺も銃は使いませんし、攻撃アーツも使いません。」

「…………なるほどね。そうなるとリィン。この中で純粋な接近戦の戦闘能力が一番高い君しかいないわ。」

ロイドの説明に納得したサラ教官はリィンに視線を向け

「――――はい。」

リィンは迷うことなく決意の表情で頷いてロイドと対峙した。



「兄様、どうかご武運を……!」

「頑張って、リィン……!」

「特別模擬戦で受けた借りを纏めて返してやれ。」

「今のリィン様なら必ず勝てますわ……!」

エリスとアリサ、ユーシスとメサイアはそれぞれ応援の言葉を送った。



「……局長から”試練”の”支援要請”を受けて、”試練”の方法を”一騎打ち”に決めた時、何となく君が来るような気がしていたよ。―――”蒼の騎神”の件も含めた君達の事情はエリゼさん達から聞いていた。だけど俺達はクロスベルを守る為に……そしてキーアを取り戻す為に君達に気を使う
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