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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第170話
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込んだ。



「例え”鉄血宰相”ではなくても、そのような考えをする者は皆無ではあるまい。―――現に”鉄血宰相”の遺志を継ぐ者達の一部は未だ健在だ。」

「そ、それって……」

「間違いなく”鉄血の子供達(アイアンブリード)”の事でしょうね。」

「ま、実際今までの暗躍にあいつらが関わっていないと言えば嘘になるな。」

「………………」

アリオスの答えを聞いてある事を察したアリサは不安そうな表情をし、サラ教官とトヴァルの話を聞いたエリスは辛そうな表情で黙り込んでいた。



「第2、第3のクロスベルが現れれば、かつてのクロスベルの悲劇が繰り返され、第2、第3の俺のような考えをする者達が現れるだろう。―――ならばその”元凶”になりうる可能性が高いエレボニア帝国がそのまま滅びれば、そのような事が起こる可能性を低くできるだろう。」

「そ、そんな……!確かにエレボニア帝国は”前科”がありますから、反論できませんけど……だからと言ってそう言った事をするのはどの国も可能性があるんじゃないんですか!?」

アリオスの話を聞いたアリサは悲痛そうな表情をした後反論した。

「――否定はせん。だが、様々な事情を鑑みれば現状でそのような事をする可能性が一番高い国家はエレボニア帝国だと思うが?」

「そ、それは…………」

「クッ…………!」

アリオスの言葉に対して反論が見つからないエリスは不安そうな表情で言葉を濁し、ユーシスは唇を噛みしめた。



「…………―――アリオスさん。確かに過去エレボニア帝国がクロスベルにしてきた事を考えれば、エレボニア帝国をそんな風に見てしまうのも仕方ない事かもしれません。ですが、エレボニア帝国自身も”クロスベル問題”を重く見て、クロスベルの為に自ら動いた方がいらっしゃるのもお忘れですか……?」

「に、兄様……?」

「……一体誰の事を言っている。」

リィンの言葉を聞いたエリスは戸惑い、アリオスは眉を顰めて先を促した。

「―――”通商会議”の場でエレボニア帝国の皇族のオリヴァルト殿下が”六銃士”とメンフィルと共謀してオズボーン宰相とロックスミス大統領の政治生命に大打撃を与えた出来事はお忘れですか?」

「!!」

「そう言えばそんな事もあったな……!」

「あの時オリヴァルト殿下はオズボーン宰相の擁護に回らず、逆に非難していたと聞いているわ。」

リィンの答えを聞いたアリオスは目を見開き、トヴァルとサラ教官は口元に笑みを浮かべた。



「オズボーン宰相は皇帝であるユーゲント陛下にも強い信頼を置かれている方です。にも関わらずオリヴァルト殿下はオズボーン宰相や”革新派”どころか父親であるユーゲント陛下にも敵視され、更にはエレボニア帝国
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