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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第170話
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加担した理由は二大国の重圧からクロスベルを解放する為だったんですか。」
「アリオスさん。”通商会議”の時にメンフィルと協力した”六銃士”が二大国からの干渉を弱めた所か、クロスベルで犯罪を犯した二大国出身の犯罪者の罪も二大国の干渉によって軽くできなくなったと聞いています。それでは満足できなかったのですか………?」
「―――根本的な解決にはなっていない。逆に聞くがカルバードのロックスミス大統領もそうだが、エレボニアの”鉄血宰相”がその程度の事でクロスベルを諦めると思っているのか?」
「…………………」
「フン、確かにあの男なら隙あらばクロスベルを領土にする為に暗躍しただろうな。」
トヴァルの後に問いかけた自分の質問に答えたアリオスの話を聞いたサラ教官は複雑そうな表情で黙り込み、ユーシスは鼻を鳴らして真剣な表情で呟いた。
「それに俺は”至宝”となったキーアの”奇蹟”に頼り、シズクの目に再び光を与えて貰い、更に俺達の計画に気付き、俺達を止めようとした親友も死なせてしまった。今更後戻りできる道理はない。」
「アリオスさんの親友……遊撃士協会にも知られていたクロスベル警察の一課の刑事、ガイ・バニングスですか。という事は彼の殺害事件に貴方も関わっていたのですね……」
「アリオスさん………………拘置所にいるはずのあんたが今この場にいるのも、”キリングベア”同様”減刑”の為ですか?」
アリオスの話を聞き、サラ教官と共に複雑そうな表情をしていたトヴァルは尋ねた。
「確かにその話は持ち掛けられた。だが、俺は俺自身の”減刑”の為にお前達を阻む”試練の相手”になった訳ではない。」
「え……それじゃあ一体何の為に……」
予想外の答えに驚いたエリスは戸惑いの表情でアリオスを見つめた。
「―――第2、第3のクロスベルを作らない為だ。」
「第2、第3のクロスベルを作らない為だと……?」
「一体どういう意味なんですか?」
アリオスの言葉を聞いたユーシスは眉を顰め、アリサは不思議そうな表情で尋ねた。
「もし仮にメンフィルとクロスベルに情状酌量を許されたとしてもエレボニア帝国に待っているのはかつてない衰退だ。そしてかつてのエレボニア帝国を少しでも取り戻す為にエレボニア帝国は自治州や小国に干渉し、更には暗躍する可能性も十分考えられる。―――他の自治州や小国を自国の領土とし、少しでも失った領土を補う為にな。」
「なっ!?エレボニアの皇族の方々はそのような事は望んでいません!確かに過去エレボニア帝国は自国の領土を増やす為に様々な暗躍を行いました。ですが、その暗躍の中心にいたオズボーン宰相は…………」
アリオスの話を聞いて驚いたリィンはアリオスに説明をした後複雑そうな表情で黙り
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