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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第169話
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ァイトは未だ立った状態で現れた!
「そ、そんなっ!?」
「今のを喰らってもまだ倒れないの!?」
「チッ、奴は不死身なのか!?」
「これが”神狼”の生命力………!」
「ったく、よくエステル達はこんなとんでもない化物を相手にできたものだぜ……!」
「さすがは女神の”眷属”って所ね……!」
ツァイトの様子を見たメサイアとアリサは信じられない表情をし、ユーシスは舌打ちをし、エリスは驚きの表情でツァイトを見つめ、トヴァルとサラ教官は厳しい表情でツァイトを見つめ
「クッ…………(後々の事を考えて温存したかったが……使うしかないのか?)」
リィンは自身に秘められている”力”を使うかどうかの判断に迷っていた。
「フム……――――”合格”だ。」
「え…………」
そしてツァイトが呟いた言葉を聞いたリィン達が呆けたその時ツァイトは出会った時と同じ狼の姿に戻った!
「元の狼の姿に……」
「……何のつもりだ。」
エリスが呆けている中、ユーシスは眉を顰めて尋ねた。
「お前達は私に”合格”と思わせる程の”力”を示した。よってこれ以上の戦いは無益な為、今の姿に戻ったまでの事。」
「え……それじゃあ勝たなくてもよかったのかしら?」
ツァイトの答えに目を丸くしたアリサは不思議そうな表情で尋ねた。
「他の者達は知らぬが、人の身で女神の”眷属”である私に挑むのは”無謀”というもの。ここまで食い下がった時点で十分だ。」
「”無謀”とは言ってくれるわね。」
「せっかく”試練”を超えた事にしてくれているんだから、わざわざ喧嘩を売るなよな……」
ツァイトの話を聞いて厳しい表情でツァイトを睨むサラ教官にトヴァルは疲れた表情で指摘した。するとその時ツァイトが何らかのアーツを発動し、アーツによってリィン達は全快した!
「え……」
「傷や体力だけでなく、魔力や闘気までも……!」
ツァイトの突然の行動にリィンが呆け、メサイアは驚きの表情をした。
「女神の”眷属”である私に認められる程食い下がった餞別だ。ロイド達の前に控えているのはロイド達のかつての”壁”。ロイド達に辿り着きたいのならばロイド達がかの者に挑んだ時同様全身全霊を持って挑む事だな。」
リィン達に助言をしたツァイトは森林へと跳躍し、去って行った。
「行ってしまわれましたね…………」
「しかも意味深な言葉まで残していきやがったな。」
「……”神狼”の言葉を信じるなら奴等――――”特務支援課”は最後に控えているようだな。」
「リィン様や皆様”Z組”の最後の”試練”の相手としてある意味彼らが相応しいのかもしれませんね……」
「……そう
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