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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第168話
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「左様。私の名はツァイト。かつて女神から人に贈られた大いなる”七の至宝(セプト=テリオン)”の一つ――――”幻の至宝”の行く末に在り続けた者だ。」

ツァイトの正体にエリスとユーシスが驚いている中ツァイトは静かな表情で答えた。

「!?お、狼が喋った〜〜〜〜っ!?」

「え、えっと……猫のセリーヌさんが喋っているのですから今更だと思うのですが……」

「フン、確かにその通りだな。―――それで俺達の次の相手は貴様か?」

ツァイトが喋った事に驚いているアリサにメサイアは苦笑しながら指摘し、ユーシスは厳しい表情でツァイトを見つめて問いかけた。



「うむ。”特務支援課”が解散するまでは警察犬として登録されている私も”特務支援課”の一員だからな。”六銃士”の一人―――”黄金の戦王”が出したお前達の相手を務めるという”支援要請”をロイド達が受けた為、私もお前達の相手を務める事となった。」

「!!じゃあ、俺達の他の”試練”の相手はロイドさん達なのですか!?」

「フゥ……まさかこんな形で特別模擬戦のリターンマッチをする事になるとはね。」

ツァイトの説明を聞いたリィンは驚き、サラ教官は疲れた表情で溜息を吐いた。



「というかお前さん、リベールであらわれた竜と同じ”眷属”なのに、俺達”人”の事情に関わっていいのかよ?」

「”幻の至宝”が失われた現在、私の本来の使命も既に終わっている。そして”零の至宝”を用いようとしたクロイス家との戦いも終わり、女神自身より”自由”を言い渡された故、”特務支援課”が解散するまでは彼らの仲間として在り続けるのが今の私の務めだ。」

「え、えっと……ツァイトさん、だったかしら?一つ聞きたいんだけどいいかしら?」

トヴァルの質問に答えたツァイトにアリサが遠慮気味な様子でツァイトを見つめて尋ねた。



「フム、言ってみるがよい。」

「えっと……女神様って昔から”女神”扱いされるのを嫌がったり、あんな自由奔放な性格をしていたのかしら?」

「ふふっ、そう言えばお前達も現代に降り立った女神と出会ったのであったな……―――答えは是だ。ゼムリアの窮地を救った際に人々から”空の女神”と称えられていた時は笑顔で対応していたが内心は相当嫌がっていたようでな。我らを含めた仲間達だけでした祝勝会では一体誰が”空の女神”という痛々しい名を思いついて自分に付けたのかという愚痴を言っていたな。それにあやつは普段は猫を被って女神らしい態度で人々と接していたが、我らのような親しい者達にはお前達に接したような気軽な態度で接していた。女神曰く自身が猫を被って人々と接している姿を”女神モード”と勝手に名づけていたがな。後は仲間達が下らない事で喧嘩をした際は”ロストオブエデンの刑”等高火力
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