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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第166話
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〜ウルスラ間道〜



「フン、ようやく来やがったな。待ちくたびれたぜ。」

「え………」

リィン達が街道を進んでいると一人の大柄な男がリィン達を待ち構えていた。



「なっ!?お前さんは……!」

「”ルバーチェ”の”キリングベア”ガルシア・ロッシ!”教団”の事件で逮捕されて今は拘置所にいるあんたが何でここにいるのよ!?」

男を見たトヴァルは驚き、サラ教官は厳しい表情で尋ねた。

「?教官とトヴァルさんはあの人の事を知っているのですか?」

「逮捕されて今は拘置所にいると仰っていましたが……」

「まさか犯罪者か?」

二人の様子を見たアリサは不思議そうな表情をし、エリスは不安そうな表情で男を見つめ、ユーシスは目を細めた。



「ええ……―――”ルバーチェ”ってのは長年クロスベルの裏社会を支配し、帝国派議員とも裏で繋がっていたマフィアで、目の前の男はその若頭よ。」

「そんで、その”ルバーチェ”がハルトマン元議長を始めとした一部の帝国派議員達と”D∴G教団”に深く関わっていた事によってクロスベル警察に全員逮捕されて崩壊したはずなんだが……何でお前さんがここにいる?確かお前さんもあの事件で逮捕されて今も拘置所で刑期を過ごしているはずだぞ。」

サラ教官と共にリィン達に説明したトヴァルは警戒の表情で男――――ガルシアを見つめて問いかけた。



「クク、別に答えてやってもいいがテメェらに一つ聞きたい事がある。おい、ガキ共。チビ助――――フィーは元気か?」

「え……ど、どうしてフィーの事を……?」

ガルシアの口から出た予想外の人物にアリサは戸惑い

「……”キリングベア”は元”猟兵”で、所属していた猟兵団は”西風の旅団”よ。」

「”西風の旅団”だと!?」

「じゃあ貴方もフィーと同じ猟兵団に所属していた猟兵だったんですか……!?」

複雑そうな表情で答えたサラ教官の説明を聞いたユーシスは驚き、リィンは信じられない表情でガルシアに尋ねた。



「俺はあのチビ助が団長に拾われて1年くらいしてから”ルバーチェ”に引き抜かれて団を抜けたからな。あいつが今でも俺の事を覚えてるかどうかは知らないがな。」

「そうだったのですか……―――今も元気で俺達の仲間として共に戦ってくれています。」

「フン、そうか…………それでムショにいる俺がこの場にいる理由だが、クロスベルの皇帝になった”黄金の戦王”にテメェらの”試練”の相手を務めるように依頼されたんだよ。」

リィンの答えを聞いたガルシアは口元に笑みを浮かべた後説明を続けた。



「何だと!?」

「!ちょっと待って!その口ぶりだと”黄金の戦王”はあたし達の行動を予想していたって事にな
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