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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
雨夜-レイニーナイト-part3/狐狩り
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ちは後ろから肩を掴まれた。振り返ると、見知った顔が自分たちの顔をのぞきこんできていた。
「き、キュルケ!それに…みんなまで…」
魔法学院の仲間たちが全員そこに揃っていた。
「陛下から仰せつかっていた黒いウルトラマンの情報集めのほうをやっと思い出したのかと思ったけど、そうでもなかったみたいね」
それを言われて、ルイズはかなり慌てた。そう、自分たちは元々アンリエッタから黒いウルトラマン…ファウストたちが街に現れ、死人こそ出していないが被害を出していることについて、奴がどこにいるのかを突き止めるべく情報集めのため、街に来ていたのだ。
「べ、別に忘れたわけじゃないわよ!」
「…どう見ても忘れてたわね。稽古に夢中で」
「やれやれ、ルイズは頭に血が上ると周りが見えなくなってしまうからな」
「女が目に映るとすぐ口説きにかかるあんたに言われたくないわよ!それにモンモランシー、あんたこそ彼氏もちの癖に、ジュリオに目が行き過ぎて周りが見えなかったじゃない!」
モンモランシーとギーシュはルイズの動揺ぶりにため息を漏らした。だが言われっぱなしが悔しかったルイズは二人に対し、痛いところを突くように怒鳴りつける。それを言われ、二人はうぐ、と息を詰まらせるのだった。
「だ、だいたいあんたたちも、今夜が本番でしょ?こんなところで何しにきたのよ」
「あたしたちはようやく時間が開いたから、忘れていたあなたの変わりに黒いウルトラマンの情報を得るために街に繰り出すことに下のよ。ウェザリーには、本番前の息抜きって言い訳しておいたから」
じろっと睨んでくるルイズを、いつもの余裕の態度でキュルケは説明した。
「それよりいいのか?君の使い魔、もう居なくなっているぞ」
「あ!?」
レイナールから指摘を受け、ルイズとハルナは後ろを振り返る。そこには既にサイトの姿はなかったのだった。
「油断大敵」
タバサのその何気ない一言もグサッと来る。
本当に周りが見えなくなるのだ。ルイズのサイトへの思いの強さを改めて知り、どこかほほえましくも思えるキュルケだった。
「ぐぅぅ…いいなぁ、あの平民…女の子にモテモテじゃないか…」
一方で、マリコルヌは美少女二人に熱を受けているサイトを羨んだ。
しかしそのとき、城の方からさらにあわただしく兵たちが飛び出し、街の方へ駆け出した。
「ブルドンネ街にむかったかもしれん!探せ!」
「何があったのかしら?物々しいわね」
モンモランシーが言った。ただ事ではないことが誰の目にも分かる。
「もしかして…!例の黒いウルトラマンが…!?」
「兵たちに聞いてみようか」
悪い予感を感じたルイズ。レイナールも後押しするように言い、一同は真っ先に目に入った一人の兵士に何が起こったのかを尋ねた。サイトのことは、ひとまず後回しにした。
「ねぇ、何があったの
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