インデペンデンス
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にネピリムもサバタ様を支えてくれてたんだね。なんか一気に親近感が湧いてきたよ」
サバタの味方であるかが判断基準のマキナの言葉に、ネピリムは若干呆れて苦笑を見せる。隣で見ていたアギトは「姉御にとってサバタはそれほど大きな存在なんだなぁ」と呟く。
「しっかし何というか、生まれ方こそ特殊だけど、まるであの3人の子供みたいな存在なんだね。暗黒槍を持った姿はサバタ様を思い出すし……ってこれは関係ないか。それじゃあ次の質問。ネピリムは以前、八神を遠くから見ていた時もあるみたいだけど、何が目的で飛び回っているの?」
「返答。サバタが見出した者の心を観察していた」
「はぁ……つまりは人間観察してたってわけね。話に聞く限り、育った経緯がアレだから人見知りになるのも無理はないけど……まぁ見ていてくれたおかげで助かったようなものだし、変に追及はしないでおこう。……さて、こうして話が出来るまで私の回復を待ってくれてた訳だけど、ネピリムはこれからどうするつもり?」
「離脱。私にはやらなければならない目的がある。マキナが回復した以上、この話が終わればまた旅立つつもり」
「目的ねぇ……私も世紀末世界にいるシャロンを迎えに行くって目的があるけど、現状がなかなか許してくれそうにないからなぁ。まぁともあれ、その目的が悪い事じゃないなら私は応援するよ。もし何か入り用になったら、マウクランにあるアウターヘブン社のマザーベースに来ると良い。マテリアルズの皆にも事情は説明しておくから、気楽に訪れても大丈夫だよ」
「感謝。……マキナ・ソレノイド、あなたの行く末に月の導きがあらんことを」
「サバタ様の遺志で十分間に合ってるよ」
そう返答したマキナに何か通じ合うような含み笑いを見せ、ネピリムは暗黒転移で姿を消した。あまりに独特な空気にアギトは口を挟めず、リスベスはほとんど意味が解らずに呆けていたが、彼女がいなくなった途端に緊迫していた肩の力が抜ける。
「なんか……不思議なヤツだったな。掴み所が無いというか、目の前で会話してるのになぜか違うステージにいるみたいな感じだったぜ」
「私なんて最初からさっぱり意味不明です。まさに完全な部外者でした」
「話した時間こそ短かったものの、丸二日見守っててくれてたんだから、良い人なのは間違いないよ。ただ彼女とまともに会話するには、向こうが歩み寄るのを期待するんじゃなくて、知識面も含めてこちらから追いつく気概を持たなきゃダメっぽいけど」
逐一説明してくれない姿勢に対してアギトは若干の不服を抱くが、マキナはマキナでそれはネピリムの挑戦状のようなものだと受け入れていた。相手を理解するには、相手の知っている事も理解する必要がある。自分達はまだ、彼女の求めるステージにたどり着いていない。故にマキナは優先すべ
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