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リリなのinボクらの太陽サーガ
インデペンデンス
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、フェイト?」

「いえ、暴走してた時の事は覚えてるので、わざわざ二度やらなくても大丈夫ですよ」

「わかった。まぁ改めてよろしく、とは言っておく。それと敬語は使わなくても気にしないから大丈夫だよ」

「あ、はい。あの、ジャンゴさん。お兄ちゃん……サバタさんの事は……」

「サバタの話は今度ゆっくり落ち着ける時にでもしよう。今は現状の事を優先して相談しておこう」

「現状……?」

「うん。管理局がヴァランシアと繋がっていると判明した以上、今後はより慎重に行動する必要があるからその指針を決めておきたいんだ。あと、ヴァランシアが管理局のどこの連中と繋がってるのか、それも大まかに推測しておきたいし」

「え? えぇっ?? か、管理局がヴァランシアと繋がってる!? その話は本当なの!?」

実は自分達の所属する組織がイモータルの味方だったという衝撃的な事実を聞いて、フェイトは仰天する。ビーティーの傍で彼女に監視されながら意識を取り戻したアーネスト達も、その事実に目を白黒させていた。彼女達にとって受け入れがたい真実を、なのはは肯定する。

「……残念ながら本当なんだよ、フェイトちゃん。ヴァランシアの一人、ストーカー男爵が直接そう言ったんだ。さっきの暴走も実は、SOPによる局員の絶対兵士化っていう管理局がヴァランシアに製作を依頼したプログラムによるものなんだって……」

「そんな……! ロキの時と同じ過ちを、管理局はまた犯したの……!?」

「またというか、そもそもこのフェンサリルの戦いすらも管理局が情報操作して、フェイトちゃん達みたいな何も知らない局員に侵略行為を無自覚に行わせてるんだけどね」

「侵略行為!? ちょっと待って、なのは! この世界に大規模なテロリストがいるって事で私達は……」

「あ〜その辺から既に事実との齟齬が生じてる。まず、この世界にテロリストは最初から来ていないんだよ」

「最初から来ていない? じゃあ管理局がここで戦ってる相手は一体何なの?」

「いきなり事だらけで混乱してると思うけど、とりあえず先に私達が把握しているこの世界の真実を教えるよ。その中に私達がここにいる理由とかもあるから、色々理解しやすくなるし」

それからなのははフェンサリルの真実をビーティーに時々補足されながら、フェイト達にひとしきり語った。その後、死んだはずのなのはがどうしてここにいるのか、という疑問に対してはジャンゴがこちら側に来てからの経緯を説明する事で、フェイト達も大まかに把握する事は出来た。そして自分達が知らず知らずのうちに戦争の火種を作り出す手伝いをしていた事実に、フェイトだけでなく118部隊の面々は激しい後悔に襲われる。

「核兵器の密輸……エネルギー資源の搾取……管理世界化を拒まれた事の紛争
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