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リリなのinボクらの太陽サーガ
インデペンデンス
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あげてもいいじゃない! なんで今になって、死人に鞭打つような事を!?」

「黙れ臆病者! お前が聞きたくないと言って耳を閉ざしたせいで、死んでいった同族の存在までもが闇に葬られようとしている! 俺達の存在を忘却の彼方に送られてたまるか!」

「はいはい、もう抑えて抑えて。ちょっとヒートアップし過ぎだよ」

「ビーティーもフェイトちゃんもそろそろ落ち着いて。これ以上やったら手が出るかもしれないから、ここらで一旦ストップしよう。ね?」

「チッ、何だよペシェ。お前はむしろ納得いくまでやれと言ってくれるもんだと思ってたが……。……ああもう、わぁーったよ」

「なのはがそう言うなら……。あ、でも本当に母さんに手を出すつもりなら、先に私を倒してからにする事だね!」

「その貧弱なボディでよく言うぜ、この前なんか一撃でノックダウンしてたくせに」

「あれは不意打ちだったから対処が間に合わなかっただけ! 全力を出せていれば、ちゃんと戦えてたよ!」

「全力を出せていればと考えている時点で、お前はアウトなんだよ。“裏”を相手にするなら、どんなに不利な状況でも最善を尽くせなきゃ生き残れないんだぜ?」

「人には得手不得手があるんだから、それぐらい仕方ないでしょ!」

「表なら確かに自分に有利な領域へ敵を引きずり込むやり方で十分通じるが、裏では通用しない。大概見抜かれて逆に苦手な領域へ追い込まれるように思考を利用される。大体な、髑髏対策で不意打ちに対応できる術の一つもなきゃ、お前も4ヶ月前のペシェと同じ道をたどっちまうぞ」

「このタイミングで私を引き合いに出されたら、なんかすごく気まずいや……。でも髑髏対策に関しては尤もだから、フェイトちゃんも気を付けた方が良いよ」

「なのはまでビーティーの味方なんだ……。まぁ私にはミッド式ゼロシフトがあるから、もっと反射速度を鍛えれば十分対処できると思うよ。私の方はともかく、なのはこそどうなの?」

フェイトの追及になのはが答えようとした刹那、突如として一陣の風が吹く。そこにはビーティーが軽く突き出した拳を、なのはが0.3秒プロテクションで防いだ光景が残っていた。

「クックックック……いや驚いたな。まさにプロテクションのオートガードか。展開速度がマキナの言っていた0.1秒に達すれば、不意打ちが一切通らなくなるんじゃねぇの?」

「手加減してくれたとはいえ、話してる途中でいきなり攻撃してきた事の方が私は驚いたよ。まぁでも、不意打ちの対処という意味ではこれが私なりの答えかな?」

一般的にも普及している、強固な防御魔法プロテクション。マキナのアドバイスを受けたなのはは、それを最小限の魔力で反射的に発動できる全方位即時展開防御魔法に昇華させた。基本的な魔法だからこそ、極めればあり
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