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リリなのinボクらの太陽サーガ
インデペンデンス
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必要があるから、結果的にだけど全面衝突は回避できた。それでしばらく両者の間で大きな戦闘は行われないと見込んでるから、次に大きな衝突が起こる前に諸々の問題を片付けてしまおうかと思ってる」

「密輸された核兵器の所在、管理局と聖王教会の裏の打倒、ヴァランシアの浄化……どれも簡単には解決出来そうにない難題だが、君達だけで大丈夫なのか?」

「相手が相手だから不安は尽きないけど、逆に言ってみれば今僕達が対面している問題の元凶がほとんどそれに集約してる訳だから、これらの問題さえ解決すればフェンサリルの紛争も止められるはずだし、なのはの立場の回復も叶う。これ以上被害や犠牲が拡大する前に、早く何とかした方が良いでしょ」

「同感だ。それで一つ尋ねておくが、俺達はストッパー以外にも何か協力できないのか? 君達だけしか対応できないというのは人数的にも戦力的にも少々不安に思えてしまうんだ」

「正直に言って、あんまり無い気がする。SOPの影響下にある以上、全ての局員は僕達から見て人質同然だし、迂闊に連絡を取ったらあなた達の身だけでなく、僕達のバックにいるアウターヘブン社にも何をしてくるか見当がつかない。そもそもなのはの生存を知ってしまった時点でかなり危うい立場だから、身を守るためにもあまり目立つような事はして欲しくないんだ」

「なるほどな……確かに君達が渡っている橋は俺達の想像をはるかに超える危険度を誇っている。俺達まで足を踏み入れたら、たちまち渡っている途中の君達まで巻き込んで崩壊するだろう。……あいわかった、なら俺達は君達の要求通り、その橋に他の人間が足を踏み入れないように入り口で見張ってるとしよう」

「ありがとう、そうしてくれると助かるよ」

「にしても困ったもんだ。仮にも治安組織の管理局に所属している俺達がほとんど何も出来ず、他者の思惑に翻弄されたエースとサイボーグ、本来関係が無い異世界の戦士に事態の解決を任せるしかないとは……まるで2年前のファーヴニル事変を思い出す」

「絶対存在の封印までは解かれてないけどね」

しかしラタトスクのような立ち位置の強敵が存在している事は間違いない。ジャンゴはこれまで遭遇したヴァランシアで唯一遭遇していないリーダーの脅威がどれほどのものか想像を巡らせたものの、何の情報も手掛かりもない事で対処法が一つも思いつかずにため息をついた。

「いい加減に言わせてもらうけど、母さんはもう病気が末期まで進行してる。瀕死の病人を殴るなんて真似をあなたは本気でするつもりなの!?」

「本気だよ。瀕死だからこそ今しかないのさ。あの女はまだ全ての罪を清算していない。俺達を生み出した責任を取っていない。勝手に衰弱死するなんて絶対許さん、この俺の手で最後のケジメをつけてやる!」

「最期くらい安らかに逝かせて
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