インデペンデンス
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場合ではないと思うのだが?」
「まあそうカタい事言うな、カイ。さっきの話を聞いてなかった訳じゃないだろう? 戦闘の最中で撃墜された部下二人も一応手当てしてくれたし、この者達は信用できる人間だ。今の管理局よりもな。全く……同胞の方が信用できないなんてどうかしている」
そう吐き捨てるアーネストにカイは正義の行方がわからなくなって渋面を浮かべ、部下二名はこれまでの戦闘に意味がないことから、ビーティーからの殴られ損でため息をついていた。そんな彼らにジャンゴが話しかける。
「えっと、あなたは確かアーネスト隊長だったね。局員を回収する理由はさっき話した通りで、本来ならあなた達も回収するべきなんだけど、118部隊は事情が異なるからあえて回収しない事にするよ」
「それはもしや、フェイト特務捜査官を任務中行方不明にしないためか? 今後の事を見据えて」
「うん。知っての通り、なのはの友人達は非常に仲間意識が強い。友達や家族が危機に陥ったら何を差し置いても真っ先に駆け付けようとすると思う。だからもしフェイトがフルトン回収されて行方不明になったら、今度はアースラクルーや八神家などが一斉に押しかけてくる可能性がある」
「確かにあり得る話だ。高町三等空尉の生存を知っただけで会いに来る可能性も十分に考えられる。そんな調子でまんまとやって来たらその瞬間、今回の俺達のように絶対兵士にされるかもしれない」
「理解が早くて助かるよ。とにかく今回のような事態を避けるためにも、彼女達には事がひと段落するまで来てほしくない。……イモータルが“裏”に協力していた以上、なのはの生存は向こうに知られている。今まで手を出してこなかったのは、多分僕達にはナノマシンの支配が及ばないからだと思う」
現になのはも最初はSOPにリンカーコアを封じられていたが、義手で無効化していたおかげで絶対兵士プログラムの影響も受けずに済んだ。ジャンゴはそもそも世紀末世界出身、マキナはアウターヘブン社の所属であるため、管理局製のナノマシンは投与してない。ビーティーは……サイボーグだから不明だが、影響下には無い事が判明している。つまり暗殺といった間接的なのを除いて直接的な妨害が可能だったのは、ヴァランシアかスカルズによる襲撃しかなかったのだ。……絶対兵士プログラムの存在を知るまでは。
「そういう訳だから言い方はちょっと悪いけど、回収しない代わりにあなた達はなのはの友人達がこの世界に来ないためのストッパーになってもらいたい。それと、放っておいたらすぐ友達に言いそうなフェイトの口止めもね」
「真実を知った以上、拒む理由は無いな。で、君達はこれからどうするんだ?」
「絶対兵士プログラムの影響で管理局の本隊が半壊し、ウルズもこれまで戦い続けた兵士達を当分の間回復させる
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