インデペンデンス
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うしてその気持ちすらも否定されなきゃいけないの!?」
「どっちかっつぅと気持ちじゃなくて気構えの問題だな。お前やお前の周りにいる連中は、ぶっちゃけるとヌルすぎる。“裏”と戦うには、他人への警戒心が弱すぎるのさ」
「警戒心が弱い? そんな事は……」
「じゃあ例えばの話だ。もしお前の知り合いや身内、仲間の中に敵が潜んでいた場合、お前はそれに気づけるのか? いつどこで誰から襲われるかわからない状況で、来る日も来る日も気を張り詰め続けられるのか? 出会う人間全てを疑えるのか? 仲間と思っていたのが自分だけだった事実に耐えられるのか? そして……敵になった知人をその手で倒せるのか?」
「ッ……!」
「それが出来なきゃ裏相手に戦う事なぞ到底無理だし、お前は一生甘ちゃんのままだ。つぅかお前のような温い奴でも確実に敵を葬るために、連中はSOPによる絶対兵士化なんて考えたんだろうな……。ま、普通に考えてもSOPの支配下にある奴にペシェを任せられるかっての」
事実、暴走した記憶も色濃く残っているため、ビーティーの暗に一緒にいられたら迷惑だという言葉に説得力があるのが余計フェイトの無力感を膨らませた。言い方にトゲこそあるがビーティーの言葉は至極真っ当なため、なのはも擁護の言葉が浮かばずに俯いていた。そんな気まずい空気の中、見かねたジャンゴが仲介に入る。
「ビーティー、そこまでにしておいてあげたら? ほら、彼女もまだ暴走から解放されたばかりだし、少しでも落ち着く時間が必要だと思うからさ」
「ン? あ〜立て続けの出来事を受けて、すぐに頭の混乱が収まるとは言い難いか。俺としてはまだまだ言い足りないんだが……しゃあない。ほんの少しの間だけ黙っとくぜ」
ため息をついたビーティーはその場を離れ、今回の出撃で回収した局員のデバイスを種類ごとに整理する作業に入った。地面に並べられた数多くのデバイスを見て、なのはは一応素手でフェイトを抑える事が出来たものの、やはりレイジングハートのような武器があった方が戦いやすい気がしていた。
「マキナちゃんに借りたお金を返すのも良いけど、先に新しい装備でも買ってみようかな? でも今持ってるお金で買える奴あるかなぁ……」
『その装備の性能如何ではレイジングハートの立場が無くなってしまうぞ……』
「確かエラーとかシステムトラブルが起きてるんだっけ? 僕はデバイスの事はよくわからないけど……バルディッシュのおかげでイモータルを見つけられた事はわかってるよ。ありがとう」
『お褒めに預かり恐悦至極だ、ジャンゴ殿』
「いつの間にか、バルディッシュとジャンゴさんが仲良くなってる気がする……」
「あの状況を打破するのに協力してくれたからね。自己紹介は一応したけど、もう一回やった方がいいかな
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