第48話勃発、《影妖精》VS《火妖精》
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
関係など存在しない!!」
友なのだから。その言葉にユージーン将軍は小さく笑みを浮かべーーー
「おもしろい!ならば俺と幹部以外の《サラマンダー》全員を相手してみろ!勝てば相手をしてやる」
「いいねぇ・・・やってやるよ!」
したっぱ《サラマンダー》を纏めて倒せば、という条件付きで相手を受ける。その条件をライリュウは飲み、ユージーン将軍は左手を上げ部下達に突撃命令を出した。その左手が降ろされーーー
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』
雄叫びを挙げながら一斉にライリュウに斬りかかった。
「皆さん、なるべく離れて頂けますか?ちょっと危ないんで♪」
ライリュウはそう言って自分以外の妖精達を後ろにさげる。
「心臓飛び出ないように口塞いでろよ?」
その言葉は驚かそうとしている訳ではなく、大袈裟すぎると本当にそうなってしまうからだろう。《サラマンダー》達がライリュウを囲むように斬りかかり、ライリュウの姿が見えなくなりーーー《サラマンダー》達がリメインライトとなった。
『何ィィィィィィィィィィィィ!?』
「なっ・・・!?」
「す、凄いネ・・・」
「ライリュウくんって何者・・・!?」
《シルフ》と《ケットシー》の戦士達が絶叫し、サクヤが短く目の前の事態を信じられないような声を挙げる。アリシャ・ルーも驚きのあまり『凄い』としか言えず、リーファはライリュウを怪物のように認識してしまった。彼の怪物ぶりをキリトとアリー達《リトルギガント》は『今さらだな』と片付ける。それほどまでに彼はーーー
「肩慣らしにもならねぇな!!」
強いのだから。
「ザコどもが・・・それでも《サラマンダー》か!《スプリガン》風情に負けやがって!!」
「あ?」
ここに一人、死んでいった《サラマンダー》達をザコ呼ばわりする男がいた。紫色の長髪を侍のマゲのように束ね、赤いマントが付いた鎧を着た腰に刀は挿す男ーーー《サラマンダー》の侍、村雨という男。彼の一言が、ライリュウにただならぬ感情を沸き上がらせた。
「おいアンタ。いくら負けたからって、仲間にそんな言い方ないんじゃないか?」
「ふん!ザコ種族の《スプリガン》などに負けるような奴はザコだ。ALO最強種族の《サラマンダー》の面汚しだ。気遣う必要などない」
ライリュウは仲間にこのような言い方をするこの男に、怒りが芽生え始めた。対する村雨は『ザコ種族』と見下している《スプリガン》に負けた《サラマンダー》達を傷つけるような言葉を発する。リメインライト化したプレイヤーの意識は一分ほどはその場に残る。それが分かっているのか、あっさりと仲間を切り捨てるような事を口走った。その瞬間、ライリュウの怒りはーーー頂点まで達した。
「おい。《サラマ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ