赤・水・青・金髪 大激闘
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れやれドゥーン」
「ヒューヒュー」
完全に調子に乗っている男たち。だが、その大ピンチにも関わらず、金色の髪をした女性は余裕の笑みを浮かべている。
「あんたらバッカじゃないの」
「私でよければ、いくらでも振りますが」
「バルコさん空気読んでください!!」
言われた通りにお尻をフリフリしているバルコさんに突っ込みをいれた後、手首に絡まる鎖に捕まっていない方の手を伸ばす。
ウェンディは捕まえられているその体勢で、力を入れやすくするために一度呼吸を吐いて脱力し、フレアさんは不敵な笑みでトレジャーハンターたちの方を見据える。
「魔導士にケンカ売るなんて、百年早いのよ!!」
彼女のその言葉と共に、窮地に陥っていた四人の魔導士が一気に反撃へと転換する。
「攻撃力強化・・・アームズ!!」
緑の魔力で能力を底上げし、自由を奪う巨大な手を破壊するウェンディ。
「こんな力に引き負けてたら、男が廃る!!」
「ナニ!?」
封じられている反対の手で鎖を掴み、逆にこちら側に相手を引きずり込んでいく水竜。
「結ばれてても私の髪伸びるし」
「何!?超聞いてねぇし!!」
固結びでフレアさんの魔法を封じたと勘違いしていた剣士。彼女はそいつを髪を伸ばして全身を縛り付ける。
「ぬっ!!おのれ!!」
三人を援護しようと引き金に指をかけるドレイク。しかし、彼の後ろには一人の男がやって来ていた。
「見〜つけた」
「間に合った!!」
ルーシィさんの持っている星霊の中で最も戦闘に秀でているロキさん。彼はスナイパーを掴むと、ルーシィさんの方へと大遠投する。
「天竜の・・・翼撃!!」
「雲竜水!!」
「髪しぐれ!!千鳥!!」
「ルーシィキーック!!」
「&バルゴキーック!!」
四人のトレジャーハンターに全員の魔法が強襲する。武器を壊されたり封じられたりしていた彼らには、魔法に対抗する手立てなど残っておらず、四人は悲鳴をあげながら昼のお星さまへとなったのであった。
「さよなら〜」
姿が見えなくなったトレジャーハンターに手を振るバルゴさん。俺たちは無事に敵を倒したことにホッとひと安心した後、フレアさんの方へと向き直る。
「やったわね!!」
「うん」
自分の故郷を、家族を守ることができたその女性は、今までの暗いイメージを吹き飛ばすような、明るい笑顔を見せていた。
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