赤・水・青・金髪 大激闘
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そうな表情を浮かべているフレアさん。その彼女の家族に対する気持ちは、痛いほど伝わってきた。
「許せない」
「てゆっか、勘違いすんなよ」
「氷付けにしたのは、超俺たちじゃねぇよ!!」
「俺たちは、永遠の炎をドゥーンといただくために――――」
「それもダメ!!」
トレジャーハンターたちを睨んでいたフレアさんが、彼らの目的を聞いて声を張り上げる。そんなに興奮している彼女を見たことがなかった俺やルーシィさんは、驚いて彼女のことをパチクリと見ていた。
「永遠の炎は、村の守り神!!大切なもの!!誰にも奪わせない!!」
フレアさんは自らの赤く長い髪を空に届くほどの勢いで伸ばす。
「髪が伸びた!?」
「怖っ!!」
普通の魔法とは異なり、異様な感じの魔法を操るフレアさん。それを見たトレジャーハンターたちは動揺している。
「任せろ!!」
しかし、冷静さを失っていた他のメンバーとは違い、すぐさまこの事態に対応するヒロシ。彼は自分たちを襲おうとする髪を持っている剣で粉々に切り刻む。
「あ・・・」
やはり髪だから剣とは相性が悪いのか。そう考えていると、ルーシィさんがホルダーから一本の鍵を取り出す。
「開け!!巨蟹宮の扉!!キャンサー!!」
「髪のことなら任せろ、エビ」
両手にハサミを持って現れたキャンサーさん。彼はルーシィさんの意図を瞬時に読み取り、切り刻まれたフレアさんの髪をマッサージする。
「育毛!!スカルプケア!!」
「あああ・・・気持ちいい!!」
髪のことならなんでもできるキャンサーさん。彼のそのスカルプケアのおかげで、ダメージを負ったフレアさんの髪の毛が元通りになっていく。
「金髪ぅ」
「巨人を守るのよ」
「やりましょう!!」
「一緒に戦いましょ!!」
自分を育ててくれた巨人たちと村を救いたいという彼女の想い。それに協力したいと思った俺たちは、共に戦うことを決める。それを聞いたフレアさんの表情は、すごく嬉しそうだった。
「復活!!」
当初の長くて艶のある髪が戻ってきたフレアさんは、すぐさま目の前の敵に向かって攻撃を仕掛ける。
「うわっ!!」
さきほど剣で彼女の髪を切り刻んだヒロシ。彼は今度も同じように対処しようとしたのだが、回復したフレアさんの前にあえなく叩き飛ばされる。
「ドゥーン!!」
続いてハンマーを振り上げたララがウェンディに向かってくる。
「天竜の・・・鉤爪!!」
ウェンディはそれに対し、足に風を纏わせると、地面を強く蹴ってハンマーを蹴る。
「ぐはっ!!」
勢いでは向こうが間違いなく上だった。しかし、成長したウェンディの魔力と、フレアさんの家族を守りたいという強い想いが勝り、ララさんはハンマ
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