赤・水・青・金髪 大激闘
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「クックックッ」
「フレア!?」
「フレア・・・さん?」
「大鴉の尻尾の・・・ですよね?」
転倒したウェンディに迫っていた弾丸をあっさりと受け止めてくれたフレアさん。彼女のおかげで、俺はウェンディとルーシィさんの元に戻るまでの時間ができた。
「一人増えやがった」
「なんだこの女」
「奴等の仲間か」
突然目の前に現れた女性を見て訝しげな表情をしているトレジャーハンターたち。しかし、それに関してはこちらも同じなので、ごく当たり前の反応と言っていいだろう。
「あの、ありがとうございます」
「おかげで助かりました」
敵を見据えている彼女に会釈程度ではあるがお礼をいうウェンディと俺。彼女がいなかったら、間違いなくウェンディがやられてしまっていた。
「なんであんたがこんなとこにいるわけ!?」
ルーシィさんがフレアさんがこの太陽の村になぜいるのか問い詰める。それに大して彼女はニヤリと不気味な笑みを浮かべる。
「金髪をつけてきた」
「え!?」
フレアさんの口からとんでもないことを発せられ固まってしまうルーシィさん。しかし、彼女の爆弾発言はこれだけでは終わらない。
「てゆーか、いつもつけてる」
街を散歩しているルーシィさん。部屋で眠っているルーシィさん。お風呂で脱力しているルーシィさん。フレアさんはそれらすべての時に近くで彼女を観察していたらしい。
「えぇぇぇぇぇ!?/////」
お風呂の時間も見られていたとなると恥ずかしくて顔を赤くさせているルーシィさん。それってストーカーなんじゃないかな?捕まえなくていいのかな?
「ウソ」
「あら」
そんな心配はいらぬものだったらしい。フレアさんは本当はルーシィさんの後をつけてなどいなかったらしい。ただ彼女をからかいたくて、そんなウソをついたみたいだ。
「私、いくとこ無くなった。だから、帰ってきた」
「帰ってきた?」
「??」
大鴉の尻尾が解散したという噂はどこかで聞いた記憶がある。しかし、それがなぜここに帰ってきたということになるのかよくわからない。
「そう。私の故郷。この紋章は、この太陽の村の紋章」
そう言って胸元にあるマークを見せるフレアさん。所属していたギルドが解散したから、生まれ故郷に帰ってきたということなのか。言われみてようやく理解する。
「フレアさんって、この村の人だったんですか!?」
「ウソ!?」
「ビックリです!!」
こんなところで思わぬ接点があったことに驚きを隠せない。なんという偶然なんだろうか。
「小さい頃巨人に育てられた。帰ってきたら村の人たちが・・・私の・・・家族が・・・」
そこから見える故郷の皆さんを見て悲し
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