4話
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き大空へ飛び出した。
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練習を終え、頭も身体も疲れきっていた僕は寮の部屋に向かっていた。
何度も何度も繰り返し練習しては倒れ立ち上がり、気がついたら2時間近く経っていたことに僕は慌てて練習を終了し、急いで着替えて寮へ向かった。
部屋についたら荷物の整理は最低限にして、今日の反省と修正、そして再度研究しなおそう。もしかしたら新たな発見があるかもしれない。
ポケットから鍵を取り出し、鍵に書いてある番号と部屋番号を確認する。
うん、ここみたいだな。
鍵を差し込み、ガチャリと音を立ててドアを開ける。
そこには僕にとって理解しがたい光景が待っていた。
「おかえりなさ〜い」
なぜか、裸エプロンと言われる格好をした水色の髪の毛をしている女性がいた。
勉学を学ぶ場所でこんな格好をしてたら痴女と言われても文句を言えないと思う。
あれ? この人どこかで見たことある? どこだ?
違う、今はそこじゃない。
そして僕は今、この出来事に大して冷静に対応した。
「すいません、間違えました」
ばぁんっ、と音を立てて閉めるドア。
どうやら部屋を間違えてしまったみたいだ。よほど疲れているみたいだ僕は。
ふぅ、と深呼吸し、目をゴシゴシと擦り天井を仰ぐ。
再度、鍵に書かれている番号と部屋番号を確認。
うん、間違いない。ここが僕の部屋だ。
どうやら本格的に疲れているみたいだ。
1日中視界に女性がいたせいか、自分の部屋の中にまで幻覚を見てしまうとは思わなかった。
仕方ない、今日は早めに休もう。
再度開けるドア。
「ご飯します? お風呂にします? それとも、わ・た・し?」
やはり部屋には痴女がいた。
ばぁんっ! とさらに力を込めてドアを閉める。
なるほど、これが俗に言うハニートラップというものか。
そんなものにこの元プロゲーマーの僕が引っかかるとでも思うのか。
急いで110番だ。変なのを見つけたら110番に電話すればなんとかなるってアヤネ姉さんが言ってた。
違う110番じゃなくて、まずは職員室にいるだろう先生に連絡だ。
カタカタと震える手でポケットから携帯電話を取り出し、職員室に電話をしようとする。が、
ガチャリ、と開かれるドア。
「間違ってないよ、ここがキミの部屋だよ」
「うおおおおおおおおおおおおおっ!?」
端正な容姿をした美少女が、いや、痴女が出てきたことに思わず悲鳴が出る。
顔面ブルーレイになり心が濁りきった僕は後ずさる。
ごんっ、と背中を壁にぶつける。
背中が濡れているような気がした。
まずい、まずい、なんなん
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