4話
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、鬼の弱点でもあった射撃戦でもハイリターンを望めるようになった。意外にも連射することが可能であり、発射ラグも短く射程範囲も長いので様々な局面で使える。
欠点は砲身が熱を持ちすぎると冷却が始まってしまい、長時間に渡って使用ができなくなることだ。
これに加えて両肩に取り付けられたミサイルポッド。
片方につき16発のミサイルを発射が可能だ。様々な状況下で使えるのが最大のウリであり、その言葉通り、直線的な武装の多い鬼神をフォローする貴重な武装だ。
弾幕形成から始まり、高誘導ミサイルによる攻撃、ミサイルや実弾武装の迎撃、ハイパーセンサーを誤認させる特殊煙幕弾によるかく乱、など多彩な用途がある。
レール砲もミサイルポッドも弾が切れたらそのままパージし、ISの軽量化を図って更に機動力を押し上げることも出来る。その時の機動力は軍用ISを除いたトップクラス。パージ前でも上位に食い込めるほどだ。
どちらも型式番号は存在するのだが名称はまだ決まっていないのだが、それにはワケがある。
元々この2つの追加武装は日本製ではなく他国で開発された武装なのだ。
2つとも何らかの理由で正式採用されなかったのだが、この鬼神の開発元は利用価値があると判断したのか格安で買取り、鬼神用に再調整された。
だが、このおかげで高機動だけがウリだった鬼神に高火力という大きな武器を手に入れた。
そしてこの鬼神、追加武装を除いてほとんど完成していたのを僕に渡された、というものであった。
言い方的には少々語弊があるのだが、元々このISはとある代表候補生の専用機の選抜トライアルから落選したという経歴のあるISなのだ。
シュミレーションの結果の平凡さと鬼手の完成度の低さが原因で、通常ならそのままお蔵入り待ったなしの状態だったのだが、2人目の男性操縦者である僕にも専用機が必要となり蘇ったのだった。
僕用に多少改装され、その後そのまま僕に渡された。
入学する前にギリギリのところで追加武装のレール砲とミサイルポッドが実装された。
スラスターを展開し、ゆっくりとピット内から飛び出し地面に降り立つ。
自分の目の前に電子モニターによる練習内容の設定を行う。
今回はいくつかのターゲットを出現させ、ターゲット自体から攻撃するように設定する。
設定を終了させるとカウントダウンが鳴り始め、僕は目を閉じ集中力を限界まで高める。
どくん、どくん、と自分の心臓の音がうるさい。
3
指先と背中がジリジリ熱を持ち始める。
2
それとは対照的に頭は冷え、冴え渡る。
1
右手に羅刹、左手に夜叉を展開させ、追加武装の2つのセーフティロックを解除する。
0
甲高い合図が鳴ると同時に、僕は目を見開
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