4話
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ないのに、何を言っているんだこの人は。
規律を平然と破るほど、馬鹿ではないつもりなんだか。
―――――――――
その後、部屋に行くといった一夏さんと分かれて僕は第3アリーナにいた。
第3アリーナがどんな場所かの確認と、ISの練習をしたかったからだ。
右手にあるタブレットを操作しながら、観客席をグルリと歩きながら情報を確認する。
「……直径200メートルの広さ。障害物とかもせっちできるみたいだけど当日設置することはない……。遮蔽物なども一切なし。広さに制限はあれど比較的イーブンな状態での対決」
そのままタブレットを操作し、公式で発表されているオルコットさんの情報を開く。
「……オルコットさんの専用IS、ブルーティアーズは完全遠距離型のIS。大きな特徴はそのビット『ブルーティアーズ』。稼働時間に制限はあれども、遠隔操作可能な自立兵器。これによって多角的な攻撃をIS1機で可能にしている」
自分に言い聞かせるように、相手の情報を呟く。
足を止め、公式演習の映像データをダウンロードしそのままタブレットで再生する。
「……ブルーティアーズも厄介だけどオルコットさんのこの高い射撃能力、狙撃能力も対応が難しいな。射撃発生までのラグが短く、高速で目標を打ち抜くことができる『スターライトMk3』。オルコットさんと抜群に相性が良い」
相手の長所を分析し、それにどう対応するか考える。
「ブルーティアーズとオルコットさんの特性上、近接戦接近戦は明確な穴だ。いや、仮にも代表候補生と専用機だ。確実に何らかの対応策があるはず。だけど、少なくともオルコットさんも近距離での戦いは避けたいはず」
再び歩き始める。
「となると僕がまずやらなきゃいけないことは、様々な角度からの攻撃に対応できるようになること。その上で対応したあとに距離を詰めるなり、反撃が出来るように練習すること」
今、僕が出来る事は基本的な起動が多少スムーズなのと、動いていない的と同じく動いていない状態なら当てれる程度の射撃能力。これらを次のステップに移行させること。それが困難なら別の手段を構築すること。
「よし」
ざっくりとした内容だったが、それでもやることが見つかったので早速ピット内に向かう。
入学する前から連絡し、あらかじめアリーナを使えるようにしていたからだ。
――――――――――――
「来い、『鬼神』」
語りかけるように呟くと左耳のピアスが光を発する。
次の瞬間には僕の身体には黒色の無骨な鎧が纏っていた。
日本開発、第3世代IS鬼神
第2世代IS鬼をアップグレードした専用機だ。
日本でも有名なISがあるのだがその名は『打鉄』。打鉄は日本製ISで抜群の安
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