4話
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ってきた。小柄な印象があったけど、こうやって見ると僕とあまり身長に差はないんだな。
僕の身長が160ないので、実際にはほとんど差がない。
「えっとですね。月夜くんは以前から決まっていたのですが、織斑くんの寮の部屋が今日決まりました」
そう言って僕と一夏さんに部屋の鍵をそれぞれ渡す。
IS学園は全寮制であり、原則生徒は全員寮で生活をすることを決められている。IS学園の生徒は言い換えると国の資産と言ってもいいだろう。
優秀なIS操縦者は国にとって何人いても構わない。最終的には自国の防衛に直結しているのだから。話では世界各国優秀なIS操縦者を入手するために学生時代からアプローチするらしい。
僕はISの適性があると分かってからはIS学園に必要な荷物を全て送り、それからは日本の研究所で監視兼保護されていた。その間にひたすら勉強したりトレーニングをしていた。
そういえば、今日荷物が搬入されると言っていたがあとで確認しないと。
「あれ、俺の部屋決まっていなかったと思うんですけど? 電話で話した時だと、例外で1週間は自宅から通学してもらうって話でしたけど」
あれ? 一夏さん、最初から寮に入るわけではなかったんだ。
僕はかなり早い段階からアークキャッツ経由で学園に問い合わせしたとき、普通に個室を割り振られると聞いていた。一夏さんはそういうわけではなかったのか。
ちなみに、今回の連絡役を志願した僕の元マネージャー(仏のような顔をした優しい男性、名前はマーク)が部屋について鬼のように電話をして個室にしてもらったのを知ったのはずっと後のお話。
「元々はそうなんですけど、事情が事情ですので一時的な処置として部屋割りを例外的に変更したんです。………………」
最後の方は一夏さんだけに聞こえるように耳打ちしていた。
どんな事情があるのか分からないが、自分が首を突っ込んでいい内容ではなさそうだ。
とはいえ、なんとなく推測はできる。
多分、日本政府が数少ない男性操縦者に監視と保護をつけたい、のではないかと思った。
一夏さんは普通の中学生だと言っていたから、男性操縦者のニュースが流れてから自宅にマスコミやら研究者が押しかけたのだと思う。
僕の場合はすぐにアークキャッツが働いたから、そこまで人目に触れず研究所まで行くことができたし、IS学園にも接触ができたのだと思う。
日本政府も思ったより足が遅い。
万が一殺されたりしたらどうするつもりだったのか。女性にしか動かせないISを男性が動かしたのだ。自分たちの持つ利権や旨味を守るために何らかの行動を起こしていたら洒落にもならん。
一夏さんから離れる山田先生。
「とにかく、織斑くんを月夜くん同様寮に入れることを最優先したみ
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