六弾 風の警告と蠢く者。そして……終わらない明日を目指す者達
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答無用……風穴祭り!」
「死んでください!」
アリアとアカリの息ピッタリな銃撃が行われた。
装飾銃で銃弾を弾きながら俺は逃走をする。
向かう先はバルコニー。
そこに行けば、防弾製の物置が確かあったはず……あってくれ。
「うぉぉぉおおお??」
俺はリビングの窓をぶち破ってバルコニーに出た。
そして、防弾物置に……ってない??
男子寮にはあるのに。なんでないんだよ??
いや、防弾物置はないのはまだいい。よくねえけど。
それより……なんでここにいんだよ。
「……サヤ」
リビングで寝てたはずのサヤが起きてバルコニーに立っていた。
何故か、拳銃を手に持って。
「トレイン君、私言ったッスよね? アリアちゃんに手を出したら許さないって」
おおう?? サヤの背後に幻影の猫が見える!
「フシャー!」って鳴いてる猫が見える!
「お、おう。言ってたな……」
何を怒ってるんだ?
あれか? アリアの冷蔵庫勝手に漁ったからか?
「人が寝てる隙に、覗きを行うなんて……風穴ッス!」
ちょっ、ちょっと待ってくれ!
覗きなんてしてねえー!
「あれは誤解だ!」
ドンドン!
銃声が二度鳴り。
俺の足元に向かって銃弾が飛んできた。
俺は飛び退いて躱したが……銃声は二発。
もう一発は……跳弾??
気づいたその時。
______キィンと、音が聞こえ。俺の足元、バルコニーの床で反射した銃弾が俺の肩に向かって飛んできた。
これはサヤの得意技『反射ショット』。
物に銃弾を当てて反射させて、死角から銃撃する跳弾技。
それをやりやがったのか。
「……っ」
回避も防御も間に合わなかった。
肩に一発貰ってしまう。
前にアリアと戦った経験から防弾製の衣類を着て来て正解だった。
まあ、防弾製の衣類を着ているからといっても、その衝撃までは完全には殺せないけどさ。
金属バットで殴られたかのような強い衝撃を受ける。
「なんで……なんで、覗いたんっスか。そんなにちっちゃい子がいいんっスか?」
「いや、覗いてねえし」
完全に誤解してるが、覗きじゃねえ。
あれは襲撃犯と勘違いしただけだ。
そのことを伝えようとした俺の背後からもの凄い殺気を出した奴が近づいてくるのが解った。
ああ、もう。今日は厄日だー。
「もう逃げられないわよ、トレイン! 風穴、風穴開けてやるー!」
「追い詰めたんだから、この変態ー! アリア先輩に二度と近づくなー!」
前門の猫、後門の猫達、挟まれた黒猫……猫ばっかだな、おい。
「風穴かぁ……そいつはごめんだね」
俺はポケットから取り出した手榴弾を投げて……ハーデ
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