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恋姫†袁紹♂伝
閑話―桂花―
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押さえた。自分でも指差しで笑いたい大失敗である。
 思えば、五華蝶仮面の各名称に始まり、omikoY、今日は時代錯誤な発言が多かった。
 だからだろう、何の疑問も無くラフ画などと口にして誤解を生んだ。

 何故気が付かなかったのか。ラフ画と聞いてから桂花は顔を赤くして俯き、周りの者達は猪々子を筆頭に口笛を吹いてからかっていたと言うのに――

 





「緊急招集緊急招集、自体は一刻を争う!」

 袁紹の呼びかけに《《袁紹達》》が集まってくる。無論現実ではない。
 此処は袁紹の脳内。事態の最善となる行動を模索するべく、名族の名族による名族のための脳内緊急会議だ。

「現在、ラフ画を勘違いした桂花が裸体を晒している状態。
 彼女の尊厳を傷つける事無くこの場を乗り切らねばならない」

「ハッ!」

 総司令袁紹の言葉に反応したのはフル装備の袁紹だ。少々厳つい顔つき、歴戦の勇士を思わせる。

「軍人袁紹。発言を許可する」

「正直に話し、誠意を持って謝罪すべきだと進言致します。
 悪戯に傷口が広がる前に、被害を最小に止めるべきかと」

「却下だ。正直に話せば桂花は勘違いで裸体を晒した事を知る。
 事態は収束するが彼女の尊厳が守れん」

「僕は彼の意見に賛成だ」

「……委員長袁紹か」

 軍人の意見に賛同したのは、七三で眼鏡の袁紹。
 生真面目が服を着て歩いているような二人だけに、気が合うようだ。

「ごちゃごちゃウルセェ、下半身で考えればル○ンダイブ一択だろうが!
 ヒャッハーッッ、暴れん棒様のお披露目じゃァァァッッッ!!」

「世紀末袁紹を追い出せ」

 総司令官の指示に、軍人と委員長の二人がモヒカン肩パッド袁紹を連れて行く。
 何をするだァーッという言葉と共に会議室から世紀末が追い出された。

「我に言わせれば、世紀末の言い分も一理あると思うんだけどねェ」

「……遊び人」

 気だるそうな声を上げたのは遊び人袁紹。普段は纏めている髪を解き、服を着崩している。
 中性的な容姿に、露出した肩が淫靡な姿を際立たせている。上半身は鍛えぬかれ筋肉質だが、そのアンバランスさが何とも言えない色気を発していた。

「皆も桂花の好意には気が付いているのだろう? 相思相愛なら迷う事はあるまい」

(わたくし)も賛成ですわ!」

『……誰?』

「んまぁ! この私をご存じないなんて、貴方達は本当に名族なんですの!?」

「う、うーむ。初対面のはずだが……」

「小官は初対面な気がしないであります」

「僕もだ、何となくだけど他人な気はしない」

「美人なのに我の食指が動かない。不思議だねェ」

 突如発言した謎の乱入者、目を見張る美
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