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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第165話
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「恐らくそうでしょうね。あれだけの大事(おおごと)を考えて実行した上、あえて肝心な所は目立ちたい人物達に任せて自分の周りには敵を作らない………ホント、あんな腹黒女が何で警察に務めているのかわからないわ。」

「天使ではなく”堕天使”と呼ぶべき女だな。」

サラ教官は答えた後疲れた表情で溜息を吐き、ユーシスは眉を顰めて呟いた。



「……あ。もしかしてオリヴァルト殿下が言っていた女性ってルファディエルさんの事でしょうか?」

「あ………」

リィンの問いかけを聞いたアリサや他の者達はルイーネに対するオリヴァルト皇子の感想を思い出した。





ハハ……とんでもない女性だ……私の知る謀略に関して、天才的な能力を持っているクロスベル警察に所属するもう一人の女性とも同等かもしれないな……





「間違いないと思うぜ。クロスベル警察で謀略に長けている人物で有名なのは”叡智”しかいねぇからな。」

「しかもクロスベル警察でもそれなりの地位もある”叡智”は”特務支援課”の課長の一人……―――つまり”Z組”で言えばあたしやレーヴェと同じ担任教官のような存在で、”叡智”がもう一人の課長と共に”特務支援課”を育て上げたといってもおかしくないわ。」

「という事はロイドさん達の強さや凄さはあの人も関係しているのですか……」

「フン、同じ教育者として少しは見習ってもらいたいものだな。」

トヴァルと共に説明したサラ教官の話を聞いたアリサは目を丸くし、ユーシスはジト目でサラ教官を見つめた。



「うっさいわね!あんな腹黒女とあたしを比べるんじゃないわよ!――――それよりも今は優先すべき事があるわ。」

「はい。急ごう、”ウルスラ病院”へ……!」

サラ教官の言葉に頷いたリィンは仲間達を見回して号令をかけた。その後リィン達は徒歩でウルスラ病院に向かい始めた。
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