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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第165話
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「”叡智”の真意については不明だが、エレボニアとカルバードの”通商会議”での暗躍を考えれば、クロスベルに対する二大国の暗躍を防ぐかつ大反撃をして、2度とクロスベルに手を出させない為だと思うぜ。」

「何?”通商会議”での暗躍だと?一体どういう事だ?」

トヴァルの話を聞いたユーシスは眉を顰めて尋ねた。そしてサラ教官とトヴァルはオズボーン宰相とロックスミス大統領はそれぞれ自分達が”通商会議”の際にテロリスト達に狙われる事を知っていて、それを利用してクロスベルの治安維持の欠点を指摘し、エレボニアとカルバード、それぞれの軍をクロスベルに在留させるつもりであった事を説明した。



「それは…………」

「帝国政府が雇った猟兵団―――”赤い星座”が”G(ギデオン)”達の逃亡先に待ち構え、その前に”六銃士”達が待ち構えて”帝国解放戦線”を制圧したとの事ですが……そのルファディエルさんはまさか、”帝国解放戦線”とカルバードのテロリストの行動すらも読んでいたのでしょうか?」

説明を聞き終えたアリサは複雑そうな表情をし、リィンは真剣な表情で尋ねた。

「ええ。信じられない事にテロリスト達の侵攻ルートから暗殺に失敗した時の行動や逃亡ルートまで全て予想していたそうよ。」

「フン、という事はクロウが考えた”計画”を”鉄血宰相”が利用し、更に先程の女がクロウと”鉄血宰相”の計画を利用したという事になるな。」

「あ…………」

サラ教官の話を聞いてある事に気付いたユーシスの話を聞いたリィンは複雑そうな表情をした。



「ええ、そうなるわね。ちなみにプリネ達をクロスベルで特別実習をする事になったのはクロスベルで”表の顔”として貿易商を営んでいるカルバードの裏組織にプリネ達と戦わせる事で、メンフィル皇女並びに貴族の殺害を企てた犯罪組織に仕立て上げる為だったそうよ。」

「ええっ!?じゃ、じゃあプリネ達をクロスベルに向かわせたリウイ陛下――――メンフィルの”真の目的”って……!」

「プリネさん達だけクロスベルで特別実習をした本当の目的は先程の女性――――ルファディエルさんの”策”を実行する為だったのですか……」

サラ教官の説明を聞いてある事に気付いたアリサは驚き、リィンは重々しい様子を纏って呟いた。



「しかも性質の悪い事にあの”通商会議”で”鉄血宰相”とロックスミス大統領を糾弾したのは”六銃士”で、”叡智”はほとんど目立たなかったから、事情を知らないエレボニアとカルバード、レミフェリアはあの糾弾は全て”六銃士”が企んだ事だって勘違いしていると思うぜ?」

「も、もしかしてそれも”策”の一つなのでしょうか……?」

トヴァルの説明を聞き、ある事に気付いたエリスは不安そうな表情で尋ね


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