暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第164話
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
同日、14:00――――



〜クロスベル市・中央広場〜



「駄目ね……確かにクロスベルのVIPの人達が市内で復興活動はしていたけど、クロスベル帝国軍の人達が傍にいるから迂闊に近づけないわね……」

「後探していないのはオルキスタワーと市外だが……」

「あ…………」

アリサとトヴァルが考え込んでいたその時碧色の髪を持つ女の子の声が聞こえ、声を聞いて振り向いたリィン達は辛そうな表情で自分を見つめている少女に気付いた。



「えっと……」

「何だ、迷子か?悪いが他を当たれ。普段の俺達ならともかく今の俺達はそれどころじゃない。」

「ユ、ユーシスさん……」

「あなたね……せめて警察まで連れていって事情を説明してあげればいいじゃない。」

「!!」

「おい、その娘は確か……!」

リィン達が少女の登場にそれぞれ反応している中、少女の容姿を見て何かに気付いたサラ教官とトヴァルは血相を変えた。



「――――14:00ちょうど。キーアの時代のミントが言っていた通りの時間だね。」

その時少女の容姿に似たイーリュン教の司祭服を身に纏った女性が少女の背後から現れた。

「へ……」

「貴女は一体……」

「…………―――”この時代”では”初めまして”だね。リィン、アリサ、エリス、ユーシス、サラ、トヴァル。」

「何だと……?」

「”この時代では”……まさかあんたもあのエステルの娘と同じ……!?」

戸惑っているリィン達を見回して呟いた女性の言葉を聞いたユーシスは眉を顰め、ある事に気付いたサラ教官は真剣な表情で女性を見つめた。



「―――キーア・バニングス。キーアは今から10年後の未来から来たキーアだよ。」

「ええっ!?そ、その名前は確か……!」

「先程の話にあった”零の至宝”か……」

「そ、それじゃあそちらの方はまさか……!」

女性―――未来のキーアの自己紹介を聞いたアリサは驚き、ユーシスは真剣な表情で呟き、エリスは信じられない表情で少女を見つめ

「うん……キーアがリィン達と同じ時代を生きる時代のキーアだよ。ちなみに今のキーア達は”零の至宝”としての力はほとんど失っているよ。」

少女―――キーアは静かな表情で頷いて答えた。



「……あたし達に何の用かしら?」

「マルギレッタを探しているのでしょう?それをリィン達に教えるのがキーアの”役目”だから。」

サラ教官に問いかけられた未来のキーアは静かな表情で答え

「え……じゃあ、貴女が先程のサティア様の話にあった……!」

「俺達にマルギレッタさんの居場所を教えてくれる人か……それでマルギレッタさんはどこにいるんですか?」

未来の
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ