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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第164話
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……まあ、あたし達の時代の貴女は10歳くらいだから、親代わりでもある彼らの為に自分の”力”を使うのも当然と言えば当然かもしれないわね……」

トヴァルの問いかけに目を見開いた後辛そうな表情をしたキーアの表情を見たサラ教官は複雑そうな表情で呟いた。



「例えそうだとしても奴らの為だけに俺達―――ゼムリア大陸の”歴史の流れ”を変えるのは間違っているぞ。貴様らの身勝手な行動によってどれ程の多くの犠牲者が出たと思っている?」

「ユーシス、まだこんな幼い女の子にそこまで言わなくてもいいでしょう!?」

ユーシスの指摘を聞いたアリサは真剣な表情で指摘し

「ううん……ユーシスの言う通り、ロイド達にもそれは間違っているって言われし、ユーシスは当然の事を言ってるだけだよ。」

キーアは首を横に振って辛そうな表情で答えた。



「……ヨアヒムに殺されるロイド達……その因果をキーアが変えても列車砲でオルキスタワーが砲撃されて、それに巻き込まれて死ぬロイド達……因果を変える事が悪いとわかっていても、キーアには変えられないという事はできなかったの……!」

「キーアさん………」

辛そうな表情で語った未来のキーアをエリスは辛そうな表情で見つめ

「おい、ちょっと待て。今何かとんでもない事を口走らなかったか?」

「オルキスタワーが”列車砲”で砲撃されたみたいな事を言っていたけど……まさか!?」

ある事に気付いたトヴァルは驚きの表情をし、サラ教官は血相を変えて二人のキーアを見つめた。



「うん……”リィン達が一発目の砲撃までに間に合わず、列車砲の砲撃によってオルキスタワーが崩壊する歴史”もあったよ……勿論、その時にリィン達の知り合いの人達も…………」

「何だって!?」

「じゃ、じゃああの時”列車砲”が空砲だったのは……!」

「嬢ちゃん達が”事故防止の為に最初は空砲という設計がされてある因果へと操作した”からか……」

「……もし、あの時砲撃されていたらトワやオリヴァルト殿下は間違いなくオルキスタワーの崩壊に巻き込まれていたでしょうね……」

「キーアさんは私達にとっても恩人に当たるのですね……」

「………………」

キーアの話を聞いたリィンは血相を変え、アリサは信じられない表情をし、トヴァルとサラ教官の推測を聞いたエリスは辛そうな表情で二人のキーアを見つめ、ユーシスは複雑そうな表情をした。



「正直貴女達には他にも色々と言いたい事がありますけど、貴女達によってクロウや会長達の命を助けられたのだから、俺達が貴女達のした事について指摘する権利はありませんし、そもそもその役割は貴女達の育ての親であるロイドさん達だから俺達はこれ以上何も言いません。―――ですが一つだけ
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