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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第163話
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「”国”は滅びても”人”は生き続けるわ。大切なのは”国”ではなく”人”よ。」

「………………」

サティアの答えを聞き、ある程度理解できたユーシスは複雑そうな表情で黙り込んでいた。



「話を遮る形で悪いけど、カルバード共和国は”もう滅びているわよ”。」

「え…………」

「何だと!?」

「エレボニア帝国侵攻時の進軍スピードを考えると”碧の大樹”が現れた時期から既にカルバード共和国への侵攻を開始していた連合軍がカルバード共和国全土を制圧していてもおかしくないわね……ロックスミス大統領はどうなったのかしら?」

ミシェルの話を聞いたエリスは呆け、ユーシスは厳しい表情で声をあげ、サラ教官は唇を噛みしめて呟いた後ミシェルに尋ねた。



「……ロックスミス大統領は連合軍が首都に侵攻した際に兵達に降伏を命じた後責任を取って”自決”したそうよ。連合軍が大統領がいると思われる執務室に突入した際に大統領の死体を見つけたとの事よ。」

「そんな……!」

「……それも”改変された歴史の正しい流れ”なのかしら?」

ミシェルの話を聞いたリィンは辛そうな表情をし、サラ教官は厳しい表情でサティアに尋ねた。



「ええ。それとマルギレッタの事については私が教えなくても、他の人が今日中に貴方達に教えてくれるそうだから、安心して。」

「え……わ、私達にですか?一体どなたが………」

「……それについてはさっきも言ったように今日中にわかるわ。ミシェル、休憩に入るわね。」

「あ、ちょっと!?」

エリスの質問を誤魔化して答えたサティアはミシェルの制止の声を無視して2階に上がって行った。



「おい、どうする。あの様子では口は一切割らないと思うぞ。」

「……サティアさんの言葉を信じるなら、マルギレッタさんの居場所が誰かが教えてくれるんだ。それを待ちながら市内で情報収集をしよう。」

ユーシスの疑問を聞いたリィンは静かな表情で提案し

「それが賢明ね……こっちも何かわかったら連絡するわ。連絡先を教えてもらってもいいかしら?」

「はい、お願いします。」

ミシェルと連絡番号を交換し合った後市内で手分けして情報収集をした。しかしマルギレッタの情報は全く手に入らず、リィン達は中央広場に一端集まって顔を見合わせて相談していた。
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