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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第162話
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し
「……ちょっと待って。まさかメンフィル―――いえ、異世界とゼムリア大陸が繋がった理由は……!」
ある事に気付いたサラ教官は信じられない表情でサティアを見つめた。
「そう。”零の至宝”の”因果操作”によるものよ。だから本来ならシュバルツァー家はエレボニア帝国の貴族のままだったし、エリゼはリフィアの専属侍女長でもなく八葉の剣士でもなく………そしてエリス。貴女は”本来の歴史なら存在していなかった”そうよ。」
「…………ぇ………………」
「ええっ!?」
「エリスが”本来の歴史なら存在していない”って……どういう事ですか!?」
本来なら自分が存在していなかったという信じられない話にエリスは呆然とし、アリサは驚き、リィンは血相を変えて尋ねた。
「…………!もしかして”エリゼがリフィア皇女の専属侍女長になるという因果を操作した事によって、歴史の修正に必要と思った零の至宝がエリスをエリゼの双子の妹として生まれさせる因果へと操作した”のかしら?」
「そうよ。本来ならエリゼが聖アストライア女学院に通ってアルフィンと親しくなって、夏至祭では”帝国解放戦線”にアルフィンと一緒に誘拐されかけてリィン達に救出されて……そして内戦ではユミルが猟兵達に襲撃されたその時に、アルティナにアルフィンと一緒に誘拐されてリィン達に救出されるまでカレル離宮に幽閉されていたそうよ。当然今の歴史のように”守護の剣聖”と呼ばれる程の使い手になっていないわ。」
「エリス嬢ちゃんがメンフィルに救出された事を除けば殆んど一緒じゃねえか!?」
「つまりエリスは”本来のエリゼの務め”の代役を務めていたという事ね……」
アイドスの推測に答えたサティアの話を聞いたトヴァルは信じられない表情で声をあげ、サラ教官は複雑そうな表情でエリスを見つめた。
「そ、そんな………私が本来なら存在していなかったなんて………」
「エリスッ!今お前がこうしてこの場にいる……それが”現実”だ!しっかりしろ!」
表情を青褪めさせて倒れかかったエリスに気付いてすぐにエリスを抱きしめてエリスを支えたリィンは真剣な表情でエリスを見つめて言った。
「兄様……でも……」
「以前俺がオズボーン宰相の息子だって知って頭が真っ白になっていた俺にエリゼと一緒にこう言ってくれたよな?俺が何者であろうと、エリス達にとって大切な家族だって。それと同じだ。エリスが何者であろうと俺とエリゼ、父さん達にとっては大切な家族だ。」
「兄様……!ありがとうございます………!」
リィンの言葉ですぐに持ち直したエリスは涙を流してリィンを強く抱きしめ
「リィン……」
「フッ、相変わらず妹を溺愛しているな。」
「ま、リィンのシスコン
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