暁 〜小説投稿サイト〜
異世界系暗殺者
パーツ・ウォウBクラス:ディスク・3時間目
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王候補組である渚さん達全員の(バトル)LVが試合中に90を超えれば、インターバル中に渚さん達の疑似玉璽(サブレガリア)を未調整部分を調整して、調律(リンク・チューン)する様に言われています。
というか、その為に私はイッキさん達のチーム側に参加せず、中立の観客になっていた訳ですが……」
「やはり、そうでしたか。ところで渚君達の(バトル)LVはどうなっているんですか?試合が始まってからずっとリードで計測していたのでしょう?」
「……本当に殺センセーは何でもご存じなのですね?」
「いえいえ、何でもは知りませんよ。知っていることだけです」
「……現時点での王候補組の(バトル)LVは岡野さんが86、寺坂さんが82、杉野さんが80。いえ、今82に上がりました」


杉野君の(バトル)LVが上がったのは渚君を狙ったカルマ君の牙を防いで、超臨界流体で反撃したからでしょうか?それとも片岡さんのマークを振り切って渚君のカバーに間に合ったから?


「木村さんは88、速水さんは85ですね。この2人は水晶振動周波(クリスタル・クォーツ)現象を起こしたり、α電磁波で幻影を作ってたことでLVが一気に上がりました。そして渚さんは――」


観戦組の皆さんも渚君の(バトル)LVが気になるのか、試合を見ながらも律さんの言葉を聞き逃さない様にしていますね。


「120。現時点を以って炎の王になることが確定しました」


律さんがそう告げた瞬間、試合が行われている体育館コートでは渚君がキーパーであるカルマ君からディスクを奪っていました。



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